ドラフト会場には独特の雰囲気が漂っていた。
会場であるグランドプリンスホテル新高輪のロビーでは、多くの宿泊客や来場客がソワソワした様子を見せていた。関係者となった元プロ野球選手たちのサインを求めて待ち構えるファンの姿が、何かいつもとは違う雰囲気を作り出す。
実際のドラフト会場には限られた人達しか足を運ぶことが許されない。応募した多くの観覧希望者の中から見事抽選で当選した人々のみが訪れることができる場だ。平日の夕方という開催時間からかユニホーム姿のファンは少なく、ドラフトの受付列とすぐには分からないほどであった。受付を終えた後に、“勝負着”に着替えるのか、荷物は心なしか大...