10月26日、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が催され、福岡ソフトバンクは育成選手を含む11人の選手との交渉権を獲得した。育成選手は6人で、この数は巨人に次ぐ多さだ。彼らのうちの誰が新たな「育成の星」となるのか楽しみでならないが、そのような期待を抱かせるのも、福岡ソフトバンクには育成選手を一流に育て上げてきた実績があるからだ。
今季の8月12日、福岡ソフトバンクの千賀投手が10勝目を挙げ、育成出身の選手としては史上初となる2年連続2桁勝利を達成した。その後も順調に勝ち星を積み重ねて勝率第1位のタイトルを獲得したが、いずれもバッテリーを組んでいたのは甲斐選手だ。甲斐選手も千賀投手と同じ、2010年の育成ドラフト出身選手である。
これまたプロ野球史上初となる育成出身の先発バッテリーは、9月16日にパ・リーグ制覇を果たしたチームの快進撃に大きく貢献したこともあって、今季大注目を集めてきた。そこでここでは、2010年のドラフトにおける福岡ソフトバンクの指名選手を振り返...