鷹退団の摂津が引退表明 表情晴れやか「悔いなく終われました」

2019.1.8(火) 13:06 Full-Count 福谷佑介
引退会見に臨んだ福岡ソフトバンク・摂津正※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

2012年の沢村賞右腕「今まで本当にありがとうございました」

 昨季限りで福岡ソフトバンクから戦力外となっていた摂津正投手が8日、ヤフオクドーム内で会見を行い、現役引退を正式に表明した。10年間の現役生活に別れを告げ、ユニホームを脱ぐことを決めた右腕は「本日をもちまして引退のご報告をさせていただきたいと思い、来ました。今まで本当にありがとうございました」と語った。
 今オフに戦力外通告を受け、現役続行を模索して他球団のオファーを待ったものの、声はかからなかった。自身の中で12月いっぱいを期限に決めていた。「自分の中では厳しいだろうというのはありました。ただ、可能性が少しでもあればやりたいと思っていた。不安もありましたし、モヤモヤした気持ちで過ごしていました。それ以上待つというのは現実的に。シーズンで活躍するのが目標で、活躍するのが難しいというのがあって、12月中でと決めました」。ただ、言葉を並べる摂津の表情は晴れやかで「10年という短い選手生活でしたけど、満足してますし、後悔も悔いもなく終わることができました」と語った。
 秋田経法大付高からJR東日本東北へ進み、2008年のドラフト5位で福岡ソフトバンクに入団した摂津。150キロに迫る真っ直ぐと両コーナーを突く精密なコントロールを武器に1年目から大活躍した。中継ぎで70試合に登板して34ホールドをマークし、最優秀中継ぎ投手と新人王を獲得。2年目も71試合に登板して38ホールドを記録して2年連続で最優秀中継ぎ投...

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