全員でつかんだ勝利。楽天が劣勢を跳ね返して連勝を決め、福岡で王者に挑む

2017.10.16(月) 00:00 パ・リーグ インサイト

全員でつかんだ勝利だった。楽天が埼玉西武を下し、「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ突破を決めた。18日から福岡で、リーグ覇者の福岡ソフトバンクとファイナルステージを戦う。
振り抜いた直後に確信を得たのか、ベンチに握り拳を見せながら走り出した。ウィーラー選手が8回2死からソロ本塁打。「今日は寒かったので手の感触がなかったけど、ホームランになってよかった」とおどけながら振り返った一発。直前2試合は無安打と沈黙していた男。だがシーズン31発のパワーを、ここぞの場面で見せつけた。この日は初回2死満塁から、遊撃内野安打で先制点をたたき出し、4回には中前打。さらにその後1死2塁から相手の暴投で炭谷選手がボールを見失った間に一気に本塁まで生還。そして本塁打と3得点に絡む働きだった。
エース・則本投手のKO劇というまさかの展開で終えた初戦。10失点し、得点も0という苦しい状況から、這い上がった。流れを変えたのは、埼玉西武から今季、楽天へ新加入した岸投手。15日に先発し、7回途中無失点と相手を封じ込めた。打線も15日には嶋選手のスクイズあり、この日もチームで4犠打と、得点への執念が実った。新人の高梨投手は3連投。15日、16日と厳しい場面を空振り三振に切り、福山投手も2日連続でイニングをまたぎ、仕事をした。「プレーオフで数字は関係ない。個人個人が持つ仕事をやっていれば、勝利はついてくる」とウィーラー選手はナインを代表...

続きを読む

関連チーム記事/TEAM