潔い。渡辺久信らしい最後だったのかもしれない。埼玉西武ライオンズの今季最終戦となった９日の楽天戦後。ＧＭ兼監督代行の退任会見は楽天モバイル内の一室で、担当記者約１０人による立ったままの囲み取材だった。現役生活は西武からヤクルトへ移籍し、台湾で終えた。「引退試合をやっていないんだよ」と笑い飛ばしたこともあったが、０８年にチームを日本一へ導き１８年、１９年のリーグ連覇をフロントとして支えた。そんな功労者でありながら退任会見はひっそりとしたものになったが、急ごしらえでＡＤボードにかけられたレオマークの球団旗の前で目を潤ませながら熱い思いを吐露した。「私はこのライオンズが好きですし、すごくいいチーム。西武という会社も非常にいい会社だと思っています」。入団から４１年。その年数は西武現役時代の背番号と同じ...
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