
◆パ・リーグ 日本ハム6―2楽天(26日・エスコンフィールド)
最高の感触が両手に残った。日本ハム・有薗直輝内野手(23)は、逆方向に伸びていく打球を見つめながら全力で走り出した。2―1の4回2死、滝中の外角142キロを捉え、右翼ブルペンへプロ1号ソロ。「捉えた瞬間に『いったかな?』と思いながら走っていると、ブワーッという歓声が聞こえて気持ち良かった」。プロ5年、58打席目での一発に頬を紅潮させた。
新庄監督の1番起用が祝砲をアシストした。前日に指揮官からプロ初の1番起用と、「1打席目だけでいいから三振はしないでくれ」とDMがあった。第1打席は、2球目のカーブを右中間へ二塁打。「見逃す後悔はしたくない。アナリストさんといい準備ができた」と、好球必打で3安打2打点の大暴れにつなげた。
昨季は2軍で打率3割6厘、18本塁打、出塁率3割9分でイースタン3冠も1軍では7安打と低迷した。今季は横尾打撃コーチから「ホームランバッターの考え方を教えてもらった」と、攻められ方を徹底分析。頭を整理し、俯瞰(ふかん)する力を身につけ長距離砲としてのレベルを上げた。
新庄監督は、「家族の皆さん。彼女。いるのか知らんけど(笑)。とにかくおめでとうございます」と大興奮。逆方向への一打に、「右足の太ももで逆方向に押し込んだような。マッカスカーに見えたもん(笑)」と、身長203センチの相手主砲と重ね大絶賛した。チームは3連勝で貯金を今季最多タイの12として前半戦をターン。新たなロマン砲も加わり、3位からの逆襲を狙う。(川上 晴輝)
◆有薗 直輝(ありぞの・なおき)2003年5月21日、千葉・旭市生まれ。23歳。小学2年から野球を始め、旭二中では佐倉シニアに所属。千葉学芸では高校通算70本塁打、最速148キロの二刀流で活躍。21年ドラフト2位で日本ハム入り。今季は4月に左手有鉤(ゆうこう)骨骨折で手術。6月に実戦復帰していた。185センチ、104キロ。右投右打。独身。今季推定年俸は730万円。