「何試合も打ててなかったので、チャンスで1本打つことができて良かったです」
ロッテの友杉篤輝は1日の楽天戦、貴重な追加点となる適時打を放った。寺地隆成の適時二塁打などで2点を奪いなお、4-0の6回一死二塁で回ってきた第3打席、瀧中瞭太が2ストライクから投じた145キロのストレートをライト前に弾き返し、二塁走者・寺地が還ってきた。
◆ 打撃でもいい働き
今季の友杉は好不調の波はあるものの、4月終了時点で打率.340マークし、藤原恭大が故障で離脱した後には1番や2番の打順を任され、6月7日の巨人戦後には規定打席に到達して打率.283でリーグ8位にランクインするなど、いい働きを見せる。
6月11日の中日戦、6月12日のDeNA戦はサヨナラ勝ちを収めたが、11日の中日戦は2-2の10回無死走者なしの第5打席、伊藤茉央が1ストライクから投じた2球目のシンカーをライト前に運ぶと、一死一、二塁からソトの中飛で三塁にタッチアップし、佐藤都志也のライト前安打でサヨナラのホームを踏んだ。
6月12日のDeNA戦も2-2の9回無死走者なしの第4打席、宮城滝太が1ストライクから投じた2球目のスライダーをレフト前に弾き返し、その後、二死二、三塁となり、山本大斗の一、二塁間を破るライト前安打で生還した。
チャンスメイクについて友杉は「大事なところで打つことを意識しているので、それは良かったなと思います」と振り返った。
6月13日と14日のDeNA戦は無安打に終わり、交流戦を終えたが、ZOZOマリンスタジアムで行われた6月17日と18日の練習では「練習日で強く振ることを意識したので、それはできたかなと思います」と、レフトポール際に何球もスタンドインする打球を放った。
友杉がプロ入りしてから打撃練習を見ていてスタンドインすることはあまりなく、試合前の練習ではライナー性、ゴロの当たりが中心だ。試合前練習と練習日では打撃のテーマを変えていたのか確認すると、「飛ばすこともやっていたので、それの違いかなと思います」と明かした。打撃はかなり力をつけてきた印象を受けるが、本人は「いや、全然全くないです」と謙虚に否定した。
去年も一軍で友杉の打撃を見ていた栗原健太打撃コーチは、昨季から今年にかけて変わったと感じるところはあるのだろうかーー。
「ライナーに関しては去年の秋から意識して取り組んできて、去年は引っ張りのヒットが多かったと思うんですけど、今年は広角に打てているのかなと思います。練習で体は小さいですけど、飛ばせる能力はありますから。たまに大きく使うという意味では、悪くなったら当てに行く。そういう意味では、特打の時とかそういうのをやっていましたね」
また、友杉は6月6日の巨人戦など、時にヒッチして打つこともあるが、それは常々口にしている“ポイントを前にして打つ意識”で打っていることが関係しているのだろうかーー
「固まってしまうところがあるので、動かしながらというイメージでやっています」
塁に出ること、ポイントを前に打つことを意識して取り組むなど、「試合前の準備とか毎試合疲れてきても変わらないように意識してやっています」と、日々の積み重ねが“結果”に結びついている。
◆ 42試合連続無失策中
守っても4月3日のソフトバンク戦で1試合2失策してしまうなど5月3日の西武戦までに6失策だったが、5月4日のオリックス戦以降は42試合連続無失策中。セカンド・小川龍成との“二遊間”は、守備範囲の広さを含め、12球団トップクラスの守備力を誇る。
7月1日の楽天戦も、5-0の6回二死一塁で村林一輝が三遊間に放った打球をダイビングキャッチし、素早く二塁へ送球しアウトにするスーパープレー。守備に関しては「4月すごい悪かったので、なんとか修正できているのかなと思います」と自己分析した。
守備は安定してきたが、打撃が下降気味。とはいえ、バッティングも確実に成長した姿を見せている。「なんとかひとつひとつ勝ちに繋がるプレー、守備もそうですけど、攻撃の面も頑張りたいと思います」。ここを踏ん張って、打率をもう一度上げていきたい。
取材・文=岩下雄太