
オリックス・佐藤一磨投手(25)が29日、「新婚初先発」へ闘志を燃やした。1月に一般女性との結婚を発表した190センチ左腕は、7月2日の日本ハム戦(エスコン)で今季初先発を予定。「(ファームでは)しっかり抑えられて、それを見ていただいた。頑張りがいはあるな…と。楽しみです」とジェリー、田嶋の後を受けての登板を心待ちにした。
プロ7年目の今季は、リリーフとして自身初の開幕1軍入り。4月20日の登録抹消後は主に先発として調整を進め、ファーム・リーグでの直近3試合は計11イニングを2失点(自責1)と結果を残した。オフシーズンは「球速アップ」をテーマに掲げ、左の軸足に体重を乗せてから投げ出す新フォームで開幕を迎えたが、ファーム調整中は従来のフォームに戻したうえで左足を同じように使うことを意識。勢い任せではなく、1試合100球を投げるために必要なことだったと明かし「今までと、新しく取り組んだことのいいとこ取り。全体的に投球が丁寧になった」と手応えを口にする。
19年ドラフト同期のエース・宮城や、山下が肘の手術によって不在の投手陣。コンディショニング優先の曽谷も登録を外れ、救援から配置転換されたペルドモにも故障が発生した。佐藤一がプロで手にした2勝は巨人・菅野、ソフトバンク・有原(ともに当時)との投げ合いに勝ったもの。大型左腕にかかる期待は大きいが「誰かがけがをして、僕がうまくなるわけではない。チーム状況がどうとかは、あまり思っていない」と、あくまでもベクトルは自分自身に向ける。
この日は大阪・舞洲で投手練習に参加。「チャンスをいただいたことに関しては、ファームも1軍も変わらない。『2軍みたいな感じで投げる』ということができたら」と、謙虚に快投をイメージした。「よくも悪くも、いただいた1年だと思っている。とにかく任された試合の一球一球をしっかり投げて、積み重ねいって、試合を完成できたら」。真っすぐな性格とチーム屈指の練習量で、育成からはい上がった成長株。内に秘めた大きなつぼみから、花を咲かせる時だ。(南部 俊太)