
◆パ・リーグ オリックス4―2日本ハム(25日・京セラドーム大阪)
25年2月のキャンプ中、右肘のトミー・ジョン手術を受けることが決まった。筋を通す性格の吉田は、周囲に報告をしていった。古巣・日本ハムにもそれは同じ。新人時代の監督だった栗山英樹CBOから「そこで気持ちを切らしちゃいかん」とハッパをかけられ、新庄監督からは温かいメッセージが返ってきた。
「1年はかかるけど、復帰する姿をしっかり想像して!」。同じチームだったのは22年からの2年間。地道なリハビリでも、敵将の教えを守った。寝る前に毎日、欠かさなかったのはイメトレ。本拠地・京セラDの大歓声を受け、力いっぱいに右腕を振る姿だった。
思い出の詰まったチームを相手に復帰する巡り合わせ。「ここから彼の野球人生が変わってね。年俸がガーンって上がって、僕に1%持ってきてくれたら」と、ユニークな敵将らしいエールもうれしかったはずだ。25歳で記した完全復活の一歩。最高の舞台で、最高の輝きを放った。(長田 亨)