
◆パ・リーグ ソフトバンク1―2オリックス(19日・みずほペイペイ)
オリックス・西川龍馬外野手(31)は、気持ちを高めた。「少ないチャンスだったので、なんとかものにしよう」と、自らに言い聞かせた。同点の9回、先頭の宗が左前に運び、渡部が犠打で整えた1死二塁の好機に燃えた。1ボールからソフトバンク・松本晴の直球を捉え、中前に決勝打。「流れで打たせてもらった。決められてよかったです」とうなずいた。
前日(18日)には、9回1死で上沢からチーム初安打となる中前打を放ち、ノーヒットノーランを阻止。移籍3年目を迎え、フィールド内外でナインを引っ張る存在となった。オフには合同自主トレの相手を探す杉沢から「左打者のいい選手はいますか?」と相談を受け、広島時代の同僚・坂倉を紹介。1月は自身の調整もあるなかで「どんな感じや?」と連絡を忘れなかった。
伸び悩んでいた杉沢は打率3割8分5厘と飛躍のきっかけをつかみかけていたが、14日の西武戦(京セラD)で死球を受けて右手首を骨折。「(杉沢)龍がああいった形で交代になってしまったので…」と直後の打席では適時打を放ち、勇気を与えた。「僕だけが打っても勝てるほど甘くない。みんなで頑張るしかない」と、根底にあるのはチームを思う気持ち。開幕から全20試合に出場し、打率3割1分6厘と頼もしさは増すばかりだ。
昨季は開幕6連敗を喫した鬼門・みずほペイペイでカード勝ち越しを決め、土曜・日曜の週末連敗も「5」でストップ。貯金を最多タイの4に戻し、再び首位タイに浮上した。「全員で勝ち取った1勝。いい流れでこのままいけたら」と背番号7。天才が神髄を発揮した先には、3年ぶりの頂点がある。(南部 俊太)