
◆パ・リーグ 西武3―2楽天(27日・ベルーナドーム)
一瞬の静寂の後、球場内が大きく沸いた。1点を追う7回2死二、三塁。カナリオが早川の137キロカットボールを捉えた打球は、横っ跳びした三塁手の脇を抜け左翼線へ抜けた。逆転2点適時打。息をのんで白球の行方を見守っていた左翼席の獅子党からは地響きのような歓声が響いた。3位・日本ハムが敗れたため、ゲーム差は1・5に広がり、最速で28日にも2位が確定する。
紆余(うよ)曲折の日々があった。来日1年目の助っ人はもちろん、ほとんどの日本人投手と初対戦。「まずはタイミング、あとは投手のメカニックとかフォームとかがアメリカやドミニカ(共和国)と違う。(配球に)スプリット、フォークが多いとことか。それがやっぱり一番大変だった」。開幕当初の3、4月は25試合に出場して10打点0本塁打、打率2割2分4厘と苦い日々が続いたが、「だいぶ慣れてきた。ちゃんとアジャストできていることは嬉しい」と試行錯誤を繰り返しながら順応してきた。
日本野球だけではなく、日本文化にもなじみつつある。「ドミニカ(共和国)とかアメリカにいるときに相撲の映画とかを見ていて、もともと日本の伝統文化に興味はあった」と、24日には東京・両国国技館で相撲を初めて観戦。「すごく良かったよ。いい経験になった」と異国の文化から刺激を受けた。
シーズンは残り4試合。本拠地・ベルーナDでのクライマックスシリーズ(CS)第1S開催へ「ホームでプレーできることが大事。ファンの皆さまがこうやってこの球場に来ていただけるということはすごく有利」とカナリオ。22年以来の夢舞台はもう目の前まで来ている。