ロッテ・唐川侑己「幅が出ているのかなと」120キロ台から110キロ台のカーブに戻し、松永コーチの助言で再びスプリットを投げるなど投球の幅を広げる

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ロッテ・唐川侑己[撮影=岩下雄太]
ロッテ・唐川侑己[撮影=岩下雄太]

 ロッテ・唐川侑己は、“変化”している。

 “変化”の1つ目はカーブ。4月12日の取材で「球速も上がってきて、カウントも取れて、追い込んでからも投げられているので、使い方次第かなと思います」と話していたように、前半戦は120キロ台の縦に落ちる速いカーブを投げていた。オールスター明け、8月7日の巨人二軍戦、0-1の初回一死二塁でリチャードに対し初球115キロのカーブで見逃し、2球目の115キロのカーブでファウルを奪えば、8月25日のDeNA二軍戦でも110キロ台のカーブを多投するなど、ここ最近の登板では120キロ台のカーブをほとんど投げていない。

 その理由について「前とカーブの捉え方が変わったというか、前は中継ぎの延長があったので、カーブで空振りを取りたい思いがあったんですけどスライダーも入ってきたことによって、カーブの役割がそうではなくなった。緩急をつける球とカウントを取る球として使っているので、今は速くなくてもいいのかなという感じです」と説明した。

 スライダーも左打者のインコースに縦に落ちる球を投げている。前回登板の8月25日のDeNA二軍戦、1-0の4回先頭のヒュンメルに1ストライクから投じた2球目のインコース縦に落ちるスライダーで空振りを奪った。

 以前取材した時には横に曲げることを意識して投げているが、勝手に落ちていると話していた。そこは以前と変わらずというイメージで良いのだろうかーー。

 「変わらずです。自分の中では左の内は横曲がりする必要はないので、いいイメージの空振りは取れたのかなと思います」

 8月16日の楽天二軍戦、0-9の6回一死走者なしで阪上翔也に1ボール2ストライクから投じた5球目の135キロの落ち球や、8月25日のDeNA二軍戦、1-3の5回一死走者なしで蝦名達夫に1ボール2ストライクから投じた4球目の低めボールとなった138キロなど、スプリットに見えたので、本人に確認したところ「そうですね、多分」と以前投げていたスプリットも再解禁した。

 スプリットをもう一度投げようと思った理由について訊くと、「バッターにこういう球があるよというのを見せたいので、元々投げていた球ですし、松永(昂大)さんに言われて、ちょっと投げている感じです」と明かした。スプリットでゴロを打たせたい考えを示すが、唐川といえば、ポップフライを打たせてフライアウトを取りたい考えを示していた。

 「カットボールとかに関してはポップフライになればいいなと思いますけど、そうじゃない時もあるじゃないですか、ランナーがいる時とか。バッターの狙いがある時はそういう弾も欲しいなと思うので、そのために(スプリットを)投げています」

 伝家の宝刀カットボールもここ最近の登板では、左打者、右打者ともにインコースに投げることが多い。

 8月7日の巨人二軍戦、1-1の3回一死二塁でキャベッジに1ストライクから投じた2球目の見逃しを奪ったインコース138キロカットボール、8月16日の楽天二軍戦、0-9の6回二死一塁で大坪梓恩を2ストライクから見逃し三振に仕留めたインコース145キロカットボール、8月25日のDeNA二軍戦、0-0の3回一死走者なしで上甲凌大に投じた初球の142キロインコースカットボールが良かった。インコースの精度を上げたい考えがあるからなのだろうかーー。

 「実際どのバッターもインコースにきっちり来る球を仕留めるのは難しいと思うので、そこに行けば抑えられるよねというので比率は多くなっているのかなという感じです」

 8月に入ってから投球スタイルが変わったように感じるが、唐川は「変わったというほどではないですけど」と前置きした上で、「自分の中でスライダーもそうですし、カーブが遅くなったのもそうでうし、スプリットを投げ出したのもそうですし、二軍のレベルですけど、自分の中で幅が出ているのかなと」と自己分析した。投球の幅を広げた右腕は、いつ一軍から呼ばれてもいいように準備していく。

取材・文=岩下雄太

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