【ロッテ】益田直也が涙の250セーブ「きょうの9回は忘れられない」 大学から投手転向のたたき上げ36歳「まだまだ現役を」

スポーツ報知

250セーブを達成した益田直也(カメラ・越川 亙)

◆パ・リーグ ロッテ5―3西武(4日・ZOZOマリン)

 ロッテ・益田直也投手(36)が西武戦(ZOZO)で5―3の9回に登板し、無安打無失点で今季2セーブ目を挙げて、史上5人目の通算250セーブを達成した。昨季は不調、今季はセーブ機会での登板が激減するなど足踏み状態が続いていた中での快挙で、名球会入りも決定した。

 耳をつんざく声援が、益田を後押しした。9回2死、全盛期をほうふつさせる151キロ直球を投げ込み、岸を右飛に仕留めると、思わず涙がこみ上げ、目を潤ませた。試合前、サブロー監督にセーブ機会なら登板と伝えられていた右腕は「今はホッとしています。声援でギアが上がりました。ZOZOで絶対に達成したかった」と柔和な顔つきで言葉をつないだ。印象に残る試合を問われ、「失敗した試合がたくさん出てくるが、きょうの9回のシーンは忘れられない」と歓喜に包まれたスタジアムの風景を脳裏に刻みつけた。

 たたき上げの野球人生で名球会入りを実現した。関西国際大入学後、投手に転向し、11年ドラフト会議ではチームで最下位の4位指名。負けん気と猛練習でリリーバーの地位を確立した。13、21年に最多セーブのタイトルを獲得。磨いた直球とシンカーなどの変化球を駆使し球界屈指の救援投手として名を上げた。

 だが昨季、250セーブ達成に黄信号がともった。残り7セーブで迎え「うまくいけば4月には達成できる」と臨んだが出力が上がらず。左手骨折などもあり1勝4敗5セーブ、防御率4・35に終わった。サブロー監督就任直後の昨秋、ベテランでは異例のキャンプ参加を決断。若手に交じりハードなメニューに取り組んだ。オフは無休で趣味のゴルフも「30回は減った」。追い込んだ結果、右手指先から球を離す瞬間に「自分の感覚ではないくらいに『ブンッ』と聞こえるようになった」と球威を取り戻し、残り2セーブで15年目の開幕を迎えた。

 7月10日のオリックス戦で今季初セーブを挙げて王手。若手時代の救援失敗時、「お前の背中をいつも野手は見ている。弱々しい背中を見せるな! 打たれても下を向いて帰るな! チームの代表であそこ(抑え)で投げてんねんから、プライドを持ってやれ!」と初めて怒ってくれ、時には泣かされもしたサブロー監督の前で、大台に到達した。

 795試合もかかった。その数だけ、プレッシャーとの戦いがあった。「先発の好投や中継ぎの奮闘を背負うのがクローザー。それを250回もできたのは自分でも喜んでいい」。今季、チームの守護神は横山が担っているが、負けてはいられない。「まだまだ現役を続けられるように頑張らないといけない」。見事によみがえったレジェンドは、この先もセーブを積み重ねる。

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