
◆パ・リーグ 日本ハム3―0ロッテ(2日・エスコンフィールド)
日本ハムは2日、投打がかみ合いロッテ戦(エスコン)に快勝。後半戦最初のカードを2勝1敗と勝ち越し、貯金を今季最多タイの「13」とした。「7番・三塁」でスタメン出場した有薗直輝内野手(23)は、2回2死一塁から先制の右翼線適時二塁打。出場5試合連続安打をマークすると、4回にも中前打を放った。3度目のマルチ安打で打率も4割2分9厘。好調を維持し、存在感を示している。
力のある外角低めの真っすぐに、有薗は負けることなくバットを振り抜いた。両軍無得点で迎えた2回、2死一塁。ロッテ先発ジャクソンの154キロを打ち返した。ライナー性の打球が、右翼線で弾む。スタートを切っていた一塁走者・清宮幸が一気に生還し、オープンエアのエスコンが大歓声に包まれた。先制の右翼線適時二塁打に「絶対に先に点を取るという気持ちだった」とうなずいた。
成長が詰まった一打だった。カウント2―2からの6球目。「追い込まれていたので、変化球もケアしながら真っすぐを打てた。ファームでやってきたこと。ああいうバッティングもファームでできてきていたので、それが1軍でできたのは成長してはいるのかな」と振り返った。変化球をしっかり意識した中で、1軍の投手の真っすぐを仕留め、手応えを口にした。
これで出場5試合連続安打。プロ1号を放った7月26日の前半戦最終戦から4戦連続スタメン出場で、打率4割2分9厘と強い印象を残しているが、慢心は全くない。「結果を残すことだけ考えてます。今日ダメだったらファームに落ちるぐらいの気持ち。絶対に結果を残すという気持ちでやってます」。三塁守備を含め、一瞬も気を抜くことなく“全集中”を維持し続けている。
チームは少ないチャンスを生かし、後半戦最初のカードに勝ち越し。積極的に走者を動かした新庄監督は「いいタイミングで清宮くんのところで盗塁を出して、有薗くんが長打を打ってかえってくるというのは描いていた。はまりましたね」と、イメージを体現した選手たちをたたえた。1軍昇格後、4本の長打は全てセンターから右方向で「バットの出がいいってことだと思う。状態もいいんじゃないかなと思います」と自己分析した高卒5年目のロマン砲。持ち味の長打を量産し、一気に定位置をつかみ取る。(山口 泰史)