
◆パ・リーグ ソフトバンク3ー0楽天(12日・みずほペイペイドーム)
ソフトバンクは攻守がかみ合い、カード勝ち越しを決めた。
初回、先頭の正木が四球で出塁。その後1死一塁で近藤が打席に入った。楽天の守備陣は、引っ張り警戒の「近藤シフト」を敷き、三塁手が三遊間、遊撃手が二塁ベース右、二塁手が一二塁間を守っていた。その近藤は、2ボールから古謝の3球目を捉え、三塁手の右側を抜いて左前へ運んだ。この単打で正木は一気に三塁へ。直後の1死一、三塁で栗原に左前適時打が生まれる鮮やかな先制劇となった。
正木は「常に先の塁は狙っていますけど、レフトの追い方を見て、チャージをそこまでかけてきていなかった。守備力だったりも考えながら」と左翼を守っていたマッカスカーの守備位置、打球の勢いなどを総合して迷いなく三塁を陥れた。大西崇之外野守備走塁兼作戦コーチも「普段から『核弾頭やねんから、走塁でも勢いをつけてくれよ』という話をしている。躊躇(ちゅうちょ)なく来たということも含めて、ナイスランだった」と称賛した。
「走塁の意識はホークスはみんな高い。1番を打たせてもらっているので、人よりもっと意識高くやるようにしたい」と正木。打率2割9分5厘、11本塁打、29打点。出塁率も3割9分6厘と、1番として文句なしの働きを見せている。それでいて、走塁など細やかな意識も欠かすことはない。チームに浸透している勝利への執念が垣間見えた場面だった。