プロ野球ファーム本拠地移転ラッシュ 各球団の決断理由は? 「水没」で移転加速のチームも…ファーム・リーグは再編の可能性

スポーツ報知

日本ハムファーム移転先が恵庭市に決定し握手を交わす栗山英樹CBO(左)と原田裕恵庭市長(カメラ・池内 雅彦)

 日本ハムは2日、エスコン内で会見を行い、ファームの移転先が北海道・恵庭市に内定したことを発表した。2030年、もしくは2031年の施設開業を目指し、千葉・鎌ケ谷から移転する。

 用地となるのはJR千歳線の恵み野駅と島松駅の間で、全体で46ヘクタール。東京ドーム約10個分にあたる広大な土地だ。施設については公設と民設のハイブリッドとしているが、詳細は今後詰めていく。3000~5000人収容のメインスタジアムと屋内練習場、選手寮、商業、住宅、宿泊施設などが予定されている。

 プロ野球ではファームの移転が相次いでいる。ヤクルトは来季、埼玉・戸田球場から茨城・守谷市へ移転。ロッテは2030年に、さいたま市のロッテ浦和球場から千葉・君津市への移転を予定している。また、現在ナゴヤ球場に本拠を置く中日のファームは、2030年代前半に新たなファーム拠点を誕生させる方針を示し、移転先となる自治体の公募を開始した。

 定着していたファーム本拠地を移る理由は何か。日本ハムを含めた4球団に共通するのは、施設の老朽化だ。鎌ケ谷は1997年、ロッテ浦和は1989年から使用。戸田球場は1977年開場で今年が50年目となった。ナゴヤ球場に至っては、改修などはあったが、開場は1948年。2軍本拠地としては1997年から使用されてきた。

 戸田球場は2019年に台風の影響で水没。移転を検討する大きなきっかけになった。ロッテ浦和は、戸田球場同様にスタンドが少なく、グラウンド数、トレーニング施設、選手寮が手狭になり、移転を決断するに至った。

 日本ハムの場合は、施設の老朽化に加え、1軍の北海道移転に伴って1軍と2軍が離れている状況が続いていたことも大きな理由となった。移動やスムーズな選手の入れ替えにおけるデメリットを解消する目的もあった。

 現在、ファーム・リーグは東地区、中地区、西地区の3地区制で実施されているが、移転ラッシュを受けて近い将来、各地区の割り振りが再編される可能性もある。

 

 

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