
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 阪神―西武(3日・甲子園)
埼玉の星が、埼玉に本拠地を置くプロ野球選手となり甲子園に帰ってきた。西武・渡辺勇太朗投手(25)は7回2安打無失点で3勝目。浦和学院時代の2018年夏以来、聖地での公式戦ではプロ入り後初勝利を挙げ、「非常にいい思い出になりました」と感慨に浸った。
2回に2安打を浴び2死一、二塁とされるも、「カウントもいい感じで進められて、先に追い込むことができている場面が多かった」と、小幡をカウント1―2と追い込んでから右飛に打ち取る。以降は7回を投げ終えて降板するまで、安打を許さない圧巻の内容だった。
右腕にとって、特別な思い出が残る地だ。エースとして出場した高3夏の甲子園では、3回戦・二松学舎大付戦で10三振を奪って完封勝ち。同校を32年ぶりのベスト8に導いた。あれから8年。「独特の熱気と言いますか、ちょっとフライが上がっただけで歓声が起きたりするので。歴史のある球場で投げられているのはイチ野球人として幸せなことなので、かみ締めながら投げてました」。少年の心を胸に舞い戻ったマウンドを存分に楽しみ、白星をつかみ取った。(大中 彩未)