
◆パ・リーグ 楽天0―2オリックス(12日・弘前)
オリックス・九里亜蓮投手(34)は、まだ青森・弘前のマウンドを降りたくなさそうだった。「最後、投げ切れれば一番よかったけど…。チームのみんなに助けられた」。6回2/3を投げ、6安打を浴びながらも無失点。121球で7奪三振と粘りを見せ、3勝目をつかんだ。
自身のビジターでの連敗を「3」で止め、地方球場では広島時代を含め通算5試合目で「初勝利」。プロ13年目を迎えても、野球のためなら努力を惜しまない性格は変わらない。体の操り方に伸びしろがあると考え、外部のトレーナーに入門したのが25年のシーズン前。ウォーターバッグを担ぎながら体を回転させるドリルを学んだことで、よりスムーズに体重移動できるフォームを手に入れた。
「聞いてくれたことに対しては全て答えたい」と昨年オフは年下の曽谷、富山を大阪市内のジムに連れ出し、3人で同様のトレーニングを実践。「出し惜しみする気は全くない。また僕も負けないように練習するだけ」と、仲間とともに成長するのが鉄腕の流儀だ。チームは今季5度目の完封勝ちで堅首。「意地でもマウンドを降りない姿を見せていかないと」と、弘前の夜空にさらなる進化を誓った。(南部 俊太)