ロッテ・石川慎吾は移籍3年目の今季、14試合の出場にとどまり、ZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習で「今年のシーズンは見ての通りなので、それが実力ですし、あったことを反省して次にどう活かすかが大事になってくる」と総括していた。

　また、石川慎吾は10月26日の取材で「今は長いことやっていると“あれしたらダメだ”、“これしたら良い”という知識が色々ついてきてそれがそうじゃないといけないというふうな感じのイメージになっているかなと客観的に見て、常識を覆すじゃないですけど、ぶっ壊している段階ですね」と話していた。

　あれから1ヶ月半が経過し、“ぶっ壊している段階”から今はどのフェーズに入ったのだろうかーー。

　「今は自分の体と向き合っている段階ですね」と明かした。

　「ある程度年数やっていくと、“こうじゃないとダメだ”とか、“この時はこれしていたらいいよな”とか、自分の中で正解を作って、それに満足しているケースが出てきちゃうと、あまり良くないのかなと言うのがありました」。

　「今までダメというか、やらなかったことにチャレンジして、ダメだったらやめればいいし、体づくりもそうですし。オフはシーズン中と違って、ウエイトトレーニングメニューを増やして、重さを増やしてやっていこうというのが僕の中での常識だったところを、シーズン中やっていたことをオフシーズンやってもいいじゃないとか、そういう感じの覆し方をしている感じです」。

　移籍3年目の今季は不本意なシーズンに終わったが、マリーンズ4年目を迎える来季、進化した姿、成長した姿を見せるため、オフシーズンも石川慎吾は自分自身と向き合っている。

取材・文＝岩下雄太