【現役ドラフト】「僕にとって大きなチャンス」巨人・菊地大稀が日本ハム移籍で決意 育成入団から23年は救援50登板

スポーツ報知

2025.12.10(水) 05:20

現役ドラフトで日本ハムへ移籍する菊地

 巨人・菊地大稀投手(26)が現役ドラフトで日本ハムに移籍することが決まった。育成入団からはい上がり、23年には救援として50登板を経験。「ジャイアンツでの4年間でとても多くの素晴らしい経験ができ、その経験は僕を成長させてくれました。今回の移籍は僕にとって大きなチャンスだと思っているので、必ず活躍します」と球団を通じて決意を示した。

 育成再契約でスタートした今年は3軍落ちも経験したが、2軍で好成績を残し7月に支配下再昇格。1軍では7登板で防御率1・80、イースタン・リーグでは23登板で防御率1・98だった。150キロ超の直球にフォークなどを交え1、2軍ともに奪三振率は9を超える。「持ち味は発揮できているな、と」と一定の手応えも得たシーズンでもあった。今回の移籍をブレイクのきっかけとする可能性は十分だ。

 巨人からは昨年、同じ右腕の畠が現役ドラフトで阪神に移籍。12登板で防御率0・00、日本シリーズにも登板するなど存在感を放った。さらに移籍先の日本ハムは2年前の同制度で加入した水谷が台頭しており、菊地が花を咲かせる期待感も高まる。新天地では清宮幸らと同学年で、さらに昨年の同制度で加入した吉田とは桐蔭横浜大でバッテリーを組んでいた。すんなりとチームに溶け込めそうなのもプラスとなりそうだ。

 戦いの舞台をセ・リーグからパ・リーグに移す来季プロ5年目。育ててもらった巨人には「チーム関係者、スタッフの皆さま、大変お世話になりました。そしてファンの皆さま、温かいご声援をありがとうございました」と感謝の言葉を並べた。新庄監督体制初のリーグVを狙うチームの一員として、北の大地で躍動する姿が古巣となる巨人への恩返しになる。

 ◆現役ドラフトメモ

 ▼…投手が最少の4人。過去には22年6人、23、24年がともに9人。外野手は最多の6人。過去には22年4人、23年2人、24年0人だった。

 ▼…同一チーム同士の実質トレードとなったのが巨人と日本ハム、DeNAと中日、西武とオリックスの3組。過去には22年のDeNAと中日、23年の日本ハムとソフトバンクの2組しかなく、1年で3組は初。

 ▼…セ同士、パ同士の“トレード”が4件ずつ。過去には22、23、24年すべて3件が最多で、同一リーグ内の“トレード”では最多。

 ▼…巨人は日本ハム、ヤクルトは広島、オリックスは西武から2年連続の獲得。過去に2年連続同一球団からの獲得はソフトバンクが22、23年に日本ハムから、日本ハムが23、24年にソフトバンクからの2度だけ。2年連続で3チームが同一球団から獲得は初。

 ◆菊地 大稀(きくち・たいき)1999年6月2日、新潟.佐渡市生まれ。26歳。佐渡高、桐蔭横浜大を経て21年育成ドラフト6位で巨人入団。22年4月に支配下選手登録されて背番号「96」となり、23年は50登板。今季は育成契約で再出発。7月に再昇格して背番号「001」から「68」に変更。通算73登板5勝7敗1セーブ、防御率3.70。186センチ、89キロ。右投左打。

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