
◆パ・リーグ ソフトバンク7―4ロッテ(13日・みずほペイペイ)
ゲームの評価通りの一撃だった。1点リードの6回2死、ソフトバンク・正木智也外野手(26)が強振した。自身初の1試合2本塁打。八木から27号ソロだ。「入るとは思わなかったので、全力で走りました」。打球角度は18度。低弾道のライナーが、左中間のテラス席に飛び込んだ。
初対決のルケーシーから3回に同点二塁打を放つと、2点リードの4回にも26号2ランだ。「トラジェクト(アーク)を打って、ボールの軌道とかをしっかり見ながら」と変則フォームの外国人左腕に対し、球筋を忠実に再現する高性能バーチャル打撃マシンで予習。努力の成果だった。
うれしい出来事があった。人気ゲーム「パワフルプロ野球」の最新アップデートで「パワーS/弾道2」と評価された。パワーは阪神・佐藤を抜き、12球団NO1の数値。「Xを見て知りました。僕がパワーSでいいのかな…。弾道を3にしたい」と無邪気な笑顔を見せた。「今、一番野球人生で楽しいと思う。これが当たり前になったとき、楽しくなくなる。今のうちに楽しんでください」と小久保監督も独特の表現でたたえた。
正木の「憧れであり目標」は近藤だ。「やっと追いついたのに、また離されました」と、苦笑いしながらベンチで祝福したのは、先輩が自身に続いた6回の28号ソロだった。チームでは栗原がリーグ最多の37本塁打。残り14試合で30本トリオが誕生すれば、球団では15年(松田、柳田、李大浩)以来11年ぶりの快挙だ。
今季3度目の6連勝。2位・西武も敗れ、ハイペースで減らした優勝マジックは5に。「いい一週間だった」と指揮官も満足げだ。福岡移転後では初となるリーグ3連覇は、早ければ17日にも決まる。(島尾 浩一郎)