ロッテの毛利海大は17時からの西武戦に先発する。
開幕投手を務めた毛利だが、5月3日の西武戦で2勝目を挙げたのを最後に勝ち星がなく、6月10日の中日戦で3回10失点で3敗目を喫した後、一軍登録を抹消された。
ファームでは「真っ直ぐのコントロール、変化球のコントロール、自分は豪速球ピッチャーではないので、力強い真っ直ぐでズドンと押せるわけではない。細かいコントロールを詰めていって、自分のピッチングを今やっているところです」と課題を持って取り組んできた。
7月16日の西武戦に先発すると、5回2/3を投げ、6安打2失点に抑える。7月23日の楽天戦は、1-1の5回無死満塁で降板となるも4回0/3を1失点。8月5日の西武戦では、6回3安打無失点にまとめ、3勝目を手にした。
ストレート、変化球のコントロールを詰めていきたいと話していた中で、一軍で改善できている感覚はあるのだろうかーー。
「改善しているから抑えられているのかなと思うので、少しずつ改善できているのかなと思います」
特に一軍昇格してからは7月23日の楽天戦、1-1の3回二死一、二塁で村林一輝を1ボールから投じた2球目のインコース144キロ見逃しストレート、前回登板の西武戦では0-0の初回一死走者なしで滝澤夏央に投じた初球の外角145キロ見逃しストレートなど、“右打者のインコースのストレート”、“左打者のアウトコース”のストレートは素晴らしかった。
「まっすぐも良くなっていますし、中盤にかけても球速が落ちなくなってきているので、本当にしっかりやってきた中でどんどん良くなっているなと思います」
変化球も、8月5日の西武戦、0-0の2回一死一、二塁で石井一成に2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた5球目の134キロ外角に縦に落ちるスライダーをはじめ、スライダーが良い。
「変化球は腕を振った中で投げていくというのは、開幕からやっていて、その中で交流戦にかけて数値が落ちてきたところでファームで見直してきたところ。また上がってきた感じなので、しっかりやってきたことが出てくれているなと思います」
その中で、前回登板の西武戦では、3-0の5回二死走者なしで若林楽人を2ボール2ストライクから5球目の119キロカーブで空振り三振に仕留めた。これまでカーブを決め球に使うことは少なかった。
「(松川)虎生のリードもあって、でもあの日、カーブが腕を振れていたので、虎生が選択したと思いますし、最後ピンチでネビンさんに投げたのもカーブ。ちょっと高く行ったんですけど、腕が振れていたぶん、打ち損じというか外野フライで収まったというか、しっかり腕を振った中で投げているので抑えられているのかなと思います」
7月23日の楽天戦では1-1の5回無死満塁で降板していた中で、西武戦では3-0の6回二死一、二塁でネビンを3ボール2ストライクから114キロカーブで中飛に打ち取った。自分でピンチを切り抜けたことについて「ピンチでしっかり抑えられて、ずっと好調のバッターを抑えられたのは自信になりますし、これからもっとピンチを作る前に抑えたいと思います」と意気込んだ。
ファームでは西野勇士とキャッチボールを行い、キャッチボール後には長い時間アドバイスをもらっている場面が多くあり、7月5日にはブルペン後に松永昂大コーチと会話するなど、いろんな選手、コーチと会話する姿があった。
「(大)隣さん、松永さんは同じ左ピッチャーですし、感覚というか通ずるものもあるのかなと思いますし、美馬さん、南コーチも4人がかかりで自分のことを気にかけてくださって、一軍上がる時には“もう帰ってくるなよ!”と言われて、色んな話をしてもらいましたね」
「一番身近なところでいうと、西野さんと唐川さん。西野さんはファームの時にキャッチボール相手だったり、色んなことを教えてもらったり、そういう感覚で投げられている時は良いんじゃないとか、唐川さんはランニング中に話す時間がある時にちょっと話をしてくださったり、アドバイスをもらいました。気持ち的にも楽になってきた感じですね」
ここからシーズン最後まで先発ローテーションの一員として投げていきたいところ。毛利本人も「最後まで完走できるように1試合1試合大事にやっていかないといけないかなと思います」と決意を述べた。
取材・文=岩下雄太