
◆パ・リーグ 日本ハム9―2オリックス(30日・エスコンフィールド)
大きな放物線を描いた日本ハム・吉田賢吾捕手(25)の打球が、力強く逆方向へ伸びた。1点リードの3回、1死走者なし。オリックス先発ジェリーの142キロ、チェンジアップを捉えた。右翼ブルペンに飛び込む5号ソロ。キャリアハイとなる一発に「完璧な一発でした。最近自分でもビックリするぐらいホームランが出てるので、交通事故に気をつけます」と笑った。
1打席目から流れをつくった。初回2死一、二塁、ジェリーの初球147キロをセンターへはじき返す先制の中前適時打。試合序盤の2安打2打点で主導権を奪った。直近4試合15打数7安打、4本塁打6打点。昨季までプロ3年間で通算4本塁打の男が、直近4戦4発と覚醒中だが「調子もいいですし、できすぎぐらいですけど、打つ方で評価されてプロに入ってきた。逆に言えば、これぐらいやらないとなかなか出られない」とうなずいた。
この日も慣れない中堅でのスタメン出場。展開次第では、試合中盤から守備固めを送られることもあり「早い段階でどんどん結果を出していかないと、チャンスも自分で失っちゃうんで。今ここで立場を確立しないと」と覚悟を持って試合に入っている。2か月過ごしたファームでは、代打の1打席しかもらえないことも想定。「1打席でしっかり結果を出す」とスタメンでも、1打席勝負の緊張感を持って準備をしてきた。
チームは3連勝で今季最多の貯金10に到達。6月を16勝5敗で終え、3位ながら首位とのゲーム差を2とし、混パを演出している。好調のチームに、新庄監督は「選手に聞いてちょうだい!」と上機嫌。「このまま1位に上がれるように、そして1位から落ちないようにやっていきたい」と吉田。万波らチームの中核を担う“ミレニアム世代”の一員が、同期に負けじとチームを引き上げていく。(山口 泰史)
◆吉田 賢吾(よしだ・けんご)2001年1月18日、神奈川県生まれ。25歳。横浜商大高から桐蔭横浜大を経て、22年ドラフト6位でソフトバンク入団。24年オフの現役ドラフトで日本ハムに移籍した。本職は捕手だが、昨季は打撃を生かすため外野での出場機会を増やし、今春のキャンプでは二塁にも挑戦した。181センチ、94キロ。右投右打。