岸孝之が通算172勝目で楽天・吉井政権初の4連勝に導く 12月で42歳「マウンドに立たせてもらえることに感謝」

スポーツ報知

力投を見せる楽天先発の岸

◆パ・リーグ オリックス1―5楽天(27日・ほっともっと神戸)

 己の仕事を全うした。2―1の7回2死。楽天・岸孝之投手(41)は杉沢を直球で左飛に打ち取ると、捕手の堀内とグラブタッチを交わした。余力を残した90球でお役ご免。7回3安打1失点の好投で吉井政権初の4連勝に導いた。三浦大輔(DeNA)に並ぶ歴代41位の通算172勝目をつかんだベテランは「すごく光栄です」と頬を緩めた。

 初回からテンポの良さが際立った。先頭の西川から7者連続で初球ストライク。四死球もゼロと精密機械ぶりを発揮した。最速は142キロも、初球から100キロ台のカーブをど真ん中に投げ込む大胆さとチェンジアップ、スライダーを四隅にちりばめる制球力で凡打の山を築いた。5回からは負傷交代した石原に代わって堀内とコンビを組んだが、リズムは崩れなかった。

 12月で42歳を迎える“中年の星”は春季キャンプで右肩に痛みが出たという。「若い時って絶対大丈夫なの。これが年(の影響)かって思った」と苦笑いしながら振り返る。年齢を重ねるにつれて肩周りの可動域が狭くなってきたことを実感。だからこそ日頃から人一倍入念な体のケアを怠らない。登板前日には長らく付き合いがあるアスリートコンサルタントの鴻江寿治氏を神戸市内に呼び、深夜までマッサージを受けて備えた。

 ほっと神戸での白星は西武時代の16年8月23日以来10年ぶりで、昨年8月26日のソフトバンク戦(弘前)以来の同リーグからの勝利となった。「若い子もいい投手がいっぱいいる中で、結果を出さないとって気持ちでマウンドに上がりました。マウンドに立たせてもらえることに感謝したい」。謙虚な心で173勝目を取りにいく。(長井 毅)

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