
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 日本ハム4X―3中日(13日・エスコンフィールド)
日本ハムは13日、中日戦(エスコン)にサヨナラ勝ちし、10年ぶりの9連勝を飾った。貯金も最多の「7」とし、敗れたオリックスをかわしてリーグ3位に浮上。交流戦首位との0・5差もキープした。「6番・捕手」でスタメン出場した田宮裕涼捕手(26)は、8回にリクエストで判定が覆る右越え3号ソロ。自らを祝福するバースデー弾で、連勝に大きく貢献した。
****
判定が覆ると、田宮は右手を突き上げ走り始めた。1点リードの8回、1死走者なし。中日・橋本の初球135キロのスライダーを捉えた。右翼フェンス際への大飛球。フェンス奥の柵に当たって戻ってきた打球は、1度はインプレーとされたが、新庄監督のアピールもあり審判団独自のリプレー検証で判定が覆った。右越え3号ソロに「『入っててくれ』しか願ってないです。誕生日だったんで、めちゃくちゃうれしかったですね」と笑った。
アドバイスを即座に実践した。ネクストに行く直前、新庄監督から声をかけられた。「『ポイント前の前ね』って言われて。本当に前の前で打ったら打てました」。新庄監督も「左投手のときにセンターから左の打球が多いんで、誕生日やし『ポイント前にして引っ張ってみたら? いっちゃって』って言ったら、いっちゃった(笑)。ハッピーバースデー」と拍手した。
26歳の誕生日。スタンドでは多くのボードが掲げられ、祝福ムード一色だった。田宮は「本当に今日は“生誕祭”だなって(笑)。すごいたくさんのファンの方がボード作ってくれたり、うれしかった。今日は両親が来てくれてたんで、親の前で打てたのも良かった」。26歳の目標は「格好いい大人」。理想像は「落ち着いてる人ですね」。扇の要として、ここからは安心感も演出していく。
チームはサヨナラ勝ちで10年ぶりの9連勝。貯金を今季最多の7とし、オリックスをかわしリーグ3位に浮上した。交流戦も首位との0・5差をキープし、残り2試合に優勝の行方がかかってくる。お立ち台では「連勝できているので、僕はそれがとてもうれしい」。4回にも左前打を放ち、規定不足ながら打率3割にも到達。若手の枠組みから脱却しようとしている正捕手が、攻守にチームを支えている。(山口 泰史)