
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 オリックス7―5中日(31日・京セラドーム大阪)
オリックス・博志投手(29)は冷静だった。「こういう場面でも多く投げてきた」。先発・高島が2点リードから逆転を許して1回1/3で降板した2回、なおも1死二、三塁のピンチ。村松に左犠飛を許してリードを2点に広げられたが、福永を中飛に封じ、傷口を最小限にとどめた。ブルペンで投げたのは10球未満という緊急登板で2回2/3を1失点にまとめ、逆転勝利の流れを演出。古巣・中日から初白星を挙げ、セ・リーグ6球団勝利も達成した。
17年ドラフト1位で中日に入団。当時は春季キャンプ初日から5000メートル走のメニューが組み込まれ、「200メートル、100メートル、200メートル、100メートル、200メートル走」×6セットの超ハードランで倒れそうになる日もあった。午後3時まで昼食を食べられなかったこともあり「きつくて、みんなで文句を言いながらも必死にやっていたのが一番の思い出です(笑)」と回顧。プロとしての土台をつくってくれた古巣に、熱く「恩返し」をした。
5回からは山崎が3回無失点でつなぎ、8回は椋木が3者凡退でリーグ最多の15ホールド目。最後はマチャドが、自身が持つ球団記録を更新する14試合連続セーブで締めた。リリーフ勢がそろったお立ち台の最後は「ヒロシです。このような試合が1試合でも増えるように頑張るので、明日からも応援よろしくお願いします」と真剣なまなざしで4人の思いを代弁。簡単には崩れないチームワークこそが、岸田オリックスの強みだ。(南部 俊太)