WBC代替選手に楽天・藤平尚真が選ばれた背景 侍ジャパン担当記者が解説

スポーツ報知

負傷の西武・平良海馬に代わってWBC代表入りした楽天・藤平尚真

 3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出されていた西武・平良海馬投手(26)が「左ふくらはぎの肉離れ」のため辞退し、代替選手として楽天・藤平尚真投手(27)が選出されたことが10に日本野球機構(NPB)から発表された。井端弘和監督(50)が藤平をチョイスした背景を侍ジャパン担当・長井毅記者がひもといた。

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 平良の負傷を受け、代替選手の選定にあたっては、ここ数日の間に侍首脳陣とNPBの間で目まぐるしく議論が交わされたという。そんな中で最後に井端監督が藤平を選んだ理由は、右腕が持つ「マウンド度胸」にあるだろう。

 2024年のプレミア12で、井端監督は藤平の気迫あふれる投球スタイルを評価して初招集した。初めて対面した際には「俺が選んだからな。活躍しろよ」と激励。藤平は「あの言葉は忘れないです」と意気に感じ、大会ではチーム最多6試合で防御率0・00とフル回転し準優勝に貢献した。ピンチでも1球1球、魂を込めて白球を投じる姿は高く評価されていた。

 昨年11月の韓国との強化試合を前に行った宮崎合宿では指揮官に「チームでは抑えを任されていますけど、自分はここ(侍ジャパン)に入ったらどこでも投げます」と猛アピール。侍に対する「気持ち」を重要視する井端監督に、藤平の心意気は確かに伝わっていた。

 無念の辞退となった平良は西武では今季から先発転向が決まっているが、侍では救援に配置される予定だった。手先が器用でWBC球にも対応できていた貴重なセットアッパー候補の辞退は痛いが、最速156キロの直球とフォークを武器にする藤平でブルペンの穴は十分にカバーできると見た。

 平良と同様、リリーフの軸を担うとみられていた阪神・石井も11日に負傷。14日からの事前合宿を前にブルペン事情が厳しさを増す中、井端監督の“秘蔵っ子”が大会2連覇に向けて粉骨砕身働く。(長井 毅)

 ◆藤平 尚真(ふじひら・しょうま)1998年9月21日、千葉県生まれ。27歳。横浜高では3年夏に甲子園出場。16年ドラフト1位で楽天入団。24年から本格的に救援転向。昨秋のプレミア12では6試合で0・00。プロ9年で通算154登板で12勝19敗、41ホールド、13セーブ。防御率3・48。185センチ、85キロ。右投右打。家族は婦人と1女。今季年俸8000万円。

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