
ソフトバンクは8日、福岡市内で新入団発表会見を開き、小久保裕紀監督(54)がさっそく指令を下した。壇上で選手を見渡し「野球ノートをつけている人は手を挙げて」と語りかけると、4人が挙手。「必ずつけてください。成長には必須。自分のノートを作ることがスタート」と告げた。
直接指令は前夜の歓迎パーティーから。「チームの勝利に貢献」という言葉を禁じていたことを明かした。その結果、会見で12人全員が不使用。指揮官は「まず自分の城を築く。試合に出る状況にならなければ、勝利には貢献できないと分かってくれた」と実感し、「レギュラーを取ったら自然に口から出てくる。それまで、その言葉を使うのはやめてほしい」と続けた。
会見後にも「孤立を恐れず、群れることへの慣れを戒めないと上がってこられない」と競争を勝ち抜く心構えを力説。育成システムが構築されている球団だが、自主練習の重要性も力説し、常勝軍団に加わる“3か条”とした。(安藤 理)
〇…ドラフト4位の相良雅斗投手(岐阜協立大)は右肘を器具で固定して出席した。11月にトミー・ジョン手術を受け、約2年のリハビリを要する状態で入団。球団のメディカルチェックで異常が発覚し、「迷いはあったけど、いろんな方々と話し、自分でしっかり手術をしたいと思った」と決断した。入団の意思を示していない1位・佐々木麟太郎内野手(スタンフォード大)も不在。支配下指名5人のうち、2人が来季開幕に間に合わない。
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