日本ハム・新庄監督「流れがいいっすね。ヘッドはドキドキしてたけど」捕手4人先発で4連勝 政権初貯金6

スポーツ報知

  • ニュース

2024.5.15(水) 06:00

スタメン出場した捕手登録の(左から)田宮、郡司、マルティネス、伏見 (カメラ・上村 尚平)

◆パ・リーグ 日本ハム4―1西武(14日・エスコンF)

 奇策成功に、日本ハム・新庄剛志監督(52)はしてやったりの表情だった。捕手登録の4人全員を先発起用して4連勝。19年8月6日以来、1743日ぶりに貯金を6とし「流れがいいっすね。(林)ヘッドはドキドキしてたけど」とニヤリ笑った。

 指揮官は先発・山崎との相性で伏見を捕手、打率3割超の田宮をDH、三塁に郡司、一塁にマルティネスを起用。「勝つための最善策」(林コーチ)と昨季一度だけあった控え捕手ゼロの攻撃的布陣を敷き、3回までに伏見、マルティネスの適時打などで3得点。昨季エスコンで3戦3敗、防御率0・86と封じられた西武・高橋を攻略した。

 捕手らしい“読み”が生きた。2回は2死から2四球で一、二塁とし伏見が先制右前打。「先制点と四球からの失点は(相手が)一番嫌がる。ダメージは大きかった」と抜群の集中力で隙を逃さなかった。3回は郡司が送りバントに失敗した直後にマルティネスが三塁打を放ち、次打者の際の暴投で生還。ともに2死から、計2安打で3点。失点以上のダメージを相手に与え、指揮官も「2アウトでも諦めない姿勢がすごく出てる」と胸を張った。

 2年連続最下位のチームが5月で政権最多の貯金6。躍進を支えるのが捕手登録の4人だ。最多25戦でマスクをかぶる田宮は「配球が打席でも生きている」と4月下旬まで打率4割超。郡司は主砲・マルティネスを抑えてチームトップの18打点だ。今季は野手での出場が続くが、有事に備えて試合前に捕手練習も行い「指示もあったので心の準備はできていた」とうなずいた。

 カード頭は12勝2敗となり「今までやってきたことを皆が自然体でやってる。全勝、目標は高いとこに置いとかないと。交流戦までに(貯金)2ケタいきたい」と指揮官。前例にとらわれない采配で、首位ソフトバンクとの差を3・5に縮めた。(堀内 啓太)

 ◆平日デーゲーム小学生職場体験 楽天―ソフトバンク戦、日本ハム―西武戦は、平日の午後1時プレーボールという時間帯に行われた。ともに、ナイターや週末の来場が難しいファンや、子供たちが観戦できるように実施。楽天モバイルでは、毎年開催されている宮城県内の小・中学生を対象とした職場体験などが行われ、試合前にはグッズショップでのレジ打ちなどに挑戦した。エスコンでは、道内の計32校の小中高生約4800人が観戦。どちらの球場にも、2万4000人以上が詰めかけた。

関連ニュース

【試合詳細】プロ野球スコア速報
球界OBは実力に太鼓判「このピッチャーがなんで…」 苦しみ抜いた日ハム左腕は復活なるか
【写真】プロ根性に驚き!リン・シャンのユニホームはキッズサイズ
新庄氏、現役引退後に50億円失っていた…
【写真】きつねダンスで脚光→紅白歌合戦に出演、ショート動画で大バズり...卒業の日本ハムチア、次なる夢

記事提供:

スポーツ報知