ロッテ・小島和哉「オープン戦の時と比べたら…」開幕から強いストレートを投げられている要因

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2024.5.5(日) 08:30

ブルペンで投球練習するロッテ・小島和哉[撮影=岩下雄太]

◆ ストレート

 「球自体はすごくいい感触で投げられている。いい感じで投げられています」。

 開幕から1カ月ここまでの登板についてロッテ・小島和哉はこのように振り返った。

 2年連続開幕投手を務めた3月29日の日本ハム戦は5回・3失点で敗戦投手となったが、4月5日のオリックス戦では9回・107球を投げ、4安打、6奪三振、0失点で今季初完封で今季初勝利。4月12日の楽天戦、4月20日の日本ハム戦は敗戦投手になったが、前回登板の4月28日の楽天戦は7回・108球、5安打、4奪三振、1失点で2勝目を手にした。

 今季の小島は開幕からストレートが良い。前回登板の楽天戦でも、5-0の4回先頭の浅村栄斗を3ボール2ストライクから首を振って6球目のアウトコース147キロストレートで見逃し三振は素晴らしかった。試合後、本人にそのことを伝えると、「そうですね、うん、良かったかなと思います。長打打たれないようにというのだけ気をつけて、シングルOKだと思って投げていたので、そこは良かったと思います」と振り返った。

 では、ストレートが良い要因はどこにあるのだろうかーー。

 「なんですかね」と少し考えた後、「オープン戦の時と比べたら肩甲骨周りが緩かったのですが、トレーニングでうまく締められている感じが、力が入る感じになっています」と説明し、「この自主トレでも真っ直ぐにこだわって意識して取り組んできた。ヒットは打たれていますけど、平均的には良い球が投げられているかなと思います」と続けた。

 4月20日の日本ハム戦では初回からストレートで押していくパワーピッチング。7回2/3・122球を投げたが、そのうち79球がストレート。特にレイエスに対しては3打席で16球を投げたが、そのうち変化球はわずかに2球だけだった。

 「真っ直ぐあっての変化球だと思いますし、真っ直ぐ投げての対応を見て、まだいける、まだいけるという感じで投げていたので、はい。苦手な球というか、相手が嫌にしている球を続けるのはいい攻めだと思うので、そんな感じですかね」。

◆ チェンジアップも良い抜け

 ストレートも良いが、チェンジアップも良い抜けをしている。ストレートが良いからチェンジアップの抜けが良いのだろうかーー。

 「多分そうだと思います」としながらも、「チェンジ、フォーク系はちょっとムラがあるので、その辺が安定してきたらもう少し成績も安定してくるのかなと思います」と自己分析した。

 チェンジアップの軌道が今季、昨季までに比べて抜け具合が変わったように見えるが、そこについては「握りを1球、1球変えているので、その辺は投げている球で変わっています」と明かした。

 握りは打者によって変えているのだろうかーー。

 「縦に落としたいなとか、単純に奥行きだけ出したいなとか、ちょっとだけ逃げていくような軌道にしたいなとか、意図しては変えてたりしますけど、はい」。

 13時から行われる楽天戦に先発する。先発ローテーションの柱として今週も1イニングでも長く投げて欲しいところ。「1年間投げるのは当たり前、7回投げるのもここまできたら当たり前だと思うので、目指す目標は高く持って、勝ちに貢献できたらと思います」。チームを勝利に導くため、マウンドに上がる。

取材・文=岩下雄太

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