【オリックス】クールな左腕・田嶋大樹が1失点(自責0)で2勝目 チームは今季初貯金

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2024.4.24(水) 05:00

3安打の福田とともに勝利に貢献した田嶋(右、カメラ・朝田 秀司)

◆パ・リーグ オリックス2―1西武(23日・京セラドーム大阪)

 オリックス・田嶋大樹投手(27)が今季初の貯金をもたらした。「気持ちで思い切り行こう」と先発の責任投球回である5回、89球に全力を出し切り、1失点(自責0)で2勝目。いつもクールな左腕が気迫を見せ、西武戦では20年7月4日以来の白星をつかんだ。

 お立ち台を下りると、田嶋は切り替えていた。「最低でもチームに貢献できるように。シンプルに最低でも、という気持ちです」。チームは2連勝。自身にも勝ちが付く最高の結果でも「もちろんホッとしていますし、良かったんじゃないかと」と笑みは封印した。

 16日の楽天戦(楽天モバイル)は3回5失点で初黒星。中嶋監督は「大いに反省してもらわないといけない」と指摘し、2軍再調整も検討された。山本、山崎福が抜け、1学年上の山岡が故障離脱中の先発陣。27歳の田嶋は日本人最年長にあたり、自覚と責任感、重圧もあった。背水の陣で迎えた、3年ぶりの西武戦。4回無死満塁の大ピンチでも踏ん張り、味方の失策による最少失点にとどめた。

 勝負どころで頼りになる一人だ。昨年の日本シリーズ第5戦でも7回を無失点と力投。大舞台の前には「どうやって投げていたんだろう…」とフォームが崩れそうにもなった。体重移動、上半身と下半身の連動。同じサウスポーの杉内俊哉(現巨人投手チーフコーチ)を頼った。ソフトバンク、巨人時代の映像を何パターンも再生。いつもきれいな心で野球と向き合ってきた。

 試合前のグラウンドでは中嶋監督に話しかけた。「別に、世間話です」と本人はケロッとしていたが、指揮官を驚かせ、投球では喜ばせた。「僕もびっくりしました。見慣れない光景だと思うんですけど…(笑い)。本当に集中して一球一球投げているように見えたし、抜いた球が一球もなかった」。パ王者にとっておなじみの貯金生活。安定航海に入る。(長田 亨)

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