足元ぬかるむ悪条件もフォーム微調整で13勝目
埼玉西武の菊池雄星投手が21日の敵地千葉ロッテ戦で、エースたる姿を見せつけた。試合前から降り続く雨でぬかるむマウンドに初回は苦しみながらも、クイック気味にフォームを修正するなど能力の高さを示し、7回110球で4失点とし、今季13勝目(4敗)を挙げた。
初回に味方打線が3点先制も、その裏に先頭の平沢に四球、三木に死球と連続で歩かせ、井上の三塁打などで同点に追いつかれた。「5点目が2回の表に入り、絶対逆転されてはいけないという気持ちで投げた。真っすぐが久しぶりにキレて、気持ちよく三振を取れた」と、2回1死から4連続を含む9奪三振。あと3回1/3に迫っていた通算1000投球回も4回に井上を空振り三振に斬って達成した。
初回の失点後、「気持ちを切らすな」と女房役の炭谷銀仁朗から檄を飛ばされ、気合を入れ直した。「正直1000投球回は試合前まで知らず意識しなかったが、(その間)ずっと銀さんとやってきた。ここまで成長させてくれたことを感謝している。この9年間いろいろ経験してきた。ストライクを取ることで精一杯の時期も長かったが、心技体やっと定まってきた」と菊池...