三振の数は好成績につながる? 過去10年の最多三振と、歴代10傑の顔ぶれは

2019.10.19(土) 12:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
埼玉西武ライオンズ・中村剛也選手(C)パーソル パ・リーグTV

リーグ最多の三振数は、それだけ多くの打席に立った証でもある

 首位打者、本塁打王、打点王といった主要な打撃タイトルをはじめ、盗塁王、最多安打、最高出塁率といったタイトルに関しては、シーズン中からその行方が注目を集めるものだ。だが、最多三振や最多併殺打のような、いわゆる不名誉なタイトルが話題になる機会はかなり少ない。もっとも、記録の性質を考えても、それは至極当然のことであろう。
 しかし、リーグ最多の三振を喫した選手は、裏を返せばそれだけ多くの打席に立ったということでもある。すなわち、その選手には多くの三振に目をつぶっても起用するだけの価値があるということだ。そして、実際にリーグ最多三振を喫した選手たちの成績を確認してみると、単なるネガティブな記録というだけでは片づけられない、興味深い傾向も同時に見えてきた。
 そこで、今回は過去10年間のパ・リーグにおいて、リーグ最多の三振数を喫した打者たちの成績を紹介。NPBの歴代シーズン最多三振10傑の成績についても確認し、それらの打者たちの傾向や、成績との相関性についても見ていきたい。

長距離砲がズラリと顔を並べる中で……

 過去10シーズンのパ・リーグにおいて、リーグ最多の三振数を喫した打者たちの顔ぶれは以下の通り。(...

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