福岡ソフトバンクは今夜がレギュラーシーズン本拠地最終戦。先発マウンドに上がるのは、今季ここまで13勝4敗の千賀投手。白星はもちろん、あと6回で到達する規定投球回を達成した上で、最高勝率のタイトルも確定させたい。対するオリックスは、前回登板で自身初の完封勝利を挙げた吉田一投手が先発する。
先制したのはオリックス。1番・T-岡田選手が安打で出塁すると、2番・大城選手がきっちり送って1死2塁と好機を演出。続く小谷野選手が中前適時打を放ち、まず1点を挙げた。
援護をもらった吉田一投手は、1回裏を3者凡退に抑える上々の立ち上がり。2回裏に4番・内川選手と5番・中村晃選手から連続三振を奪うなど、4回裏まで無安打と好投。一方、千賀投手も150キロ前後の直球にフォークを織り交ぜ、2回表は下位打線を3者連続三振に。3回表は連打されながらも得点は許さず、立ち直りの気配を見せる。
1対0と、オリックスのリードのまま迎えた5回表。吉田一投手の快投に応えたい打線が奮起する。先頭の若月選手が初球を叩き、待望のプロ初本塁打を左翼席に運ぶ。さらに、1番・T-岡田選手も右翼テラス席へ31号ソロ。2者連続弾で、3対0と点差を広げた。
しかし直後の5回裏、福岡ソフトバンクは先頭の中村晃選手の6号ソロで1点を返す。そして7回裏、先頭のデスパイネ選手の四球、4番・内川選手の安打で無死1,3塁とすると、ここで5番・中村晃選手が犠飛。3塁走者・デスパイネ選手の激走もあり、2対3と追い上げる。
1点差に迫られたオリックスは継投で逃げ切りを図る。なおも続く7回裏のピンチを大山投手が1球で切り抜けると、8回裏は近藤投手が無失点に抑えた。
9回裏、オリックスの守護神・平野投手が1点のリードを守り切りたいところだったが、福岡ソフトバンクが粘りを見せる。1死から中村晃選手が安打で出塁。続く松田選手の内野ゴロで2死2塁とし、ここで代打・上林選手が同点の適時打を放つ。土壇場で福岡ソフトバンクが追い付き、試合は3対3で延長戦に突入した。
延長10回、11回は両軍の中継ぎ陣が粘投し、互いに譲らず。3対3のままで迎えた延長12回裏、代打で起用された吉村選手が左中間へ2号ソロを放り込み、福岡ソフトバンクが本拠地最終戦を劇的なサヨナラ勝利で飾った。
試合は4対3で福岡ソフトバンクが勝利。先発・千賀投手は6回3失点でシーズン規定投球回に到達し、最高勝率のタイトル獲得も決定的となった。また、7回表から2番手で登板した和田投手が2回を投げて無安打、無失点と好投し、「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」に向けて順調な調整ぶりをアピールした。
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