コーチ兼任の北海道日本ハム鶴岡、“甲斐超え”の捕手育成に意欲「匹敵する捕手はいる」

Full-Count 石川加奈子

2018.11.30(金) 10:10

契約更改に臨んだ北海道日本ハム・鶴岡慎也※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
契約更改に臨んだ北海道日本ハム・鶴岡慎也※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

倍増の6000万円で契約更改「強いキャッチャーを一人でも出していきたい」

 北海道日本ハムの鶴岡慎也捕手兼任バッテリコーチが29日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円から倍増の6000万円プラス出来高でサインした(金額は推定)。本来は2年契約の2年目だったが、コーチを兼任することになったため、コーチ分を含んだ契約を新たに結び直した。

 FAで古巣復帰した今季は101試合に出場。2年ぶりに100試合を超え、若い投手陣を引っ張ると同時に若手捕手にも好影響を与えた。コーチとしての肩書が加わる来季は「若いキャッチャーに少しでも育ってもらいたいし、若いピッチャーに少しでもいいピッチングしてもらいたいので、自分が持っているものは全て伝えていきたいと思います」と育成に情熱を注ぐ。

 昨季まで4年間在籍した福岡ソフトバンクでは、今や日本を代表する捕手と言われるようになった甲斐拓也捕手に大きな影響を与えたと言われる。「甲斐も26歳だし、(埼玉西武の)森も若い。あいつらに勝てるだけのキャッチャーがいないとチームとして勝負できない。うまいとかじゃなくて、強いキャッチャー。メンタルが強い、体が強いキャッチャーを一人でも出していきたいです。ウチにも匹敵するキャッチャーはいます。必ず追い越してくれると思うので期待しています」と甲斐を超える捕手育成を思い描く。

 新たに加わるコーチの肩書に関心が集まるが、鶴岡自身はプレーヤーとしての軸足も決して忘れていない。「いつまでも高い壁でいられるよう自分自身しっかり鍛えていきたいです。球団からも選手としてちゃんと成績を残してくれと言われているので、自分が全試合出るくらいの気持ちでやっていきたい」と頼もしい。

 今季存在感を放った代打としての役割にも意欲を見せる。「今まで代打を出される側の選手でしたが、去年ぐらいから代打の成績が良くなりました。それでチームに貢献できるなら、そっちの方も。矢野さんも引退されましたし、少しでもチームに貢献できる場面が増えればいいかなと思います」と前向きに話した。

 今季は、後半の失速が心残りだった。「最後の方は体が言うことを聞かずボロボロだった。自分の中で最後にバテたのは相当悔しい」と苦々しく言う。まだ完全には回復しておらず、現在はマッサージなど体のメンテナンス中。1月からしっかり動けるように徐々に準備を進め、超多忙となる2019年を迎える。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

記事提供:Full-Count

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