オースマス新監督が地元ラジオに電話出演、大谷は「別格の才能を持っている」
今季80勝82敗でア・リーグ西地区4位に終わったエンゼルスは、2000年からチームを指揮していたマイク・ソーシア前監督が退任し、ブラッド・オースマス氏が新監督に就任した。右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた大谷翔平投手は、来季は打者に専念する見込みとなっているが、新指揮官はその能力を改めて絶賛。3冠王に輝いた強打者に「匹敵する」と評価している。
エンゼルスのGM補佐から新監督に就任したオースマス氏は「FOXスポーツ・ラジオ」に電話出演。その中で「体に怪我を抱えつつも、もの凄く素晴らしい活躍をしたショウヘイ・オオタニに対して十分に期待できることはどういったことですか?」との質問が出ると、二刀流右腕について語り始めた。
まずは「医学的視点からいうと、ある程度慎重にプレーさせなければなりません。彼を危険にさらすようなことはしたくはありません」と言及。就任会見のときと同様、負傷予防のため無理は禁物だと明言した。打者に専念する来季、そして、二刀流復活となる2020年シーズンも無理のある起用法は避けることになりそうだ。その上で、新監督は大谷の能力を改めて絶賛した。
「彼は別格の才能を持っています。球団がテンピでスプリングトレーニングを行っているときに彼の様子を見ましたが、攻撃面に関して(周りより)抜きんでている点は、純粋なパワーです」
今年のキャンプで驚愕「最初の数日間の打撃練習を見ましたが、ほとんど信じられませんでした」
圧倒的な飛距離を誇る本塁打は米国でもサプライズとなった。そして、タイガースで監督を務めていたオースマスは、その力を偉大な打者と重ね合わせているという。2012年にメジャーで45年ぶりの3冠王に輝いたミゲル・カブレラ内野手だ。近年は衰えを指摘する声もあり、今季はスイングした際に左上腕二頭筋腱断裂の重傷を負って離脱したが、すでに将来の米国野球殿堂入りも濃厚とされる実力者。生涯打率.316、通算465本塁打、1635打点を誇る。
「私はデトロイト時代にミゲル・カブレラの監督も務めていましたが、彼(カブレラ)の逆方向へ放つパワーには誰も敵いませんでした。そういった類のパワーにおいて、ショー(大谷)はミギーに匹敵するものを持っています。これはアンビリーバブルなことです。最初の数日間の打撃練習を見ましたが、ほとんど信じられませんでした」
オースマス新監督は大谷のパワーがカブレラに「匹敵する」と断言している。そして、投手としての実力についても「彼は95マイル?100マイル(約153~161キロ)の直球や、えげつないスライダー、スプリットを投げることができます」と称賛。また、今季、メジャーに最も大きな驚きを与えた走塁に関しては「私が思うに、ファンは彼がいかに足の速い選手かということを理解していないと思います」と評価した。そのスピードは間違いなくエンゼルスの武器の1つとなっていた。
新監督からも大きな期待を寄せられている大谷。そのパワーを来年も存分に見せつけてほしいところだ。
(Full-Count編集部)
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