【試合戦評】初回の大量点を守り切った千葉ロッテが連敗ストップ。スタンリッジ投手は粘りの投球で今季4勝目

パ・リーグ インサイト

2017.8.23(水) 00:00

昨日の試合では、高卒ルーキー・藤平投手が5回無失点でプロ初勝利を挙げ、同時に連敗が6でストップした楽天。連勝で一気にカード勝ち越しと行きたい今日の試合は、美馬投手が先発する。ここまで自己最多タイの9勝を挙げている右腕は、自身初となる2桁勝利を達成することができるか。

対する千葉ロッテは、現在3連敗中。連敗ストップを目指す今日のマウンドには、スタンリッジ投手が上がる。前回登板では6回途中まで116球を費やして4点を失う苦しい投球となった。持ち味の打たせて取る投球スタイルで長いイニングを投げ、自身とチームの連敗を食い止めたい。

試合は初回から動いた。1回裏、1死から2番・荻野貴選手が左中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、続く鈴木選手が死球、4番・ペーニャ選手が内野安打でつないで、1死満塁の好機を作る。ここで、5番・角中選手と6番・中村選手が連続適時打。千葉ロッテがこの回一挙に4点を先取した。

いきなり4点を追う展開となった楽天だが、3回表に反撃を開始する。先頭の茂木選手が2打席連続の安打で出塁すると、2番・ペゲーロ選手が甘く入った速球を捉え、弾丸ライナーを右中間席に突き刺す。頼れる1・2番の連打で、楽天が点差を2点に縮めた。

千葉ロッテの2点リードで迎えた5回裏、先頭の荻野貴選手が安打を放ち、盗塁と内野ゴロで進塁。4番・ペーニャ選手が死球を受けて1死1,3塁となると、この好機に5番・角中選手が左中間方向へ適時二塁打。千葉ロッテが追加点を挙げ、スコアを5対2とした。

8回表、楽天は代わった大谷投手を攻め立てる。2死から7番・聖澤選手、8番・藤田選手の連打で1,2塁と得点圏に走者を進めると、この場面で代打・枡田選手が適時二塁打。楽天が2点差に詰め寄って、試合はいよいよ最終回に突入する。

9回裏、千葉ロッテのマウンドには守護神・内投手が上がる。先頭のペゲーロ選手を二ゴロに打ち取ると、続くウィーラー選手、アマダー選手も内野ゴロに打ち取って試合終了。3者凡退で最終回を締めくくり、千葉ロッテが5対3で勝利した。

初回に挙げたリードを粘り強く守り切った千葉ロッテが勝利し、連敗を3でストップした。先発のスタンリッジ投手は、4四球を与える苦しい投球ながら、6回を2失点と要所を抑える好投で今季4勝目。先制点を手堅く守り抜く理想的な試合展開となった。

一方の楽天は、初回の大量失点が響き連勝とはならず、打線の反撃も及ばなかった。しかし打線自体は10本の安打を放ち、2番手の濱矢投手、3番手の森原投手は無失点と、好材料は多い。明日は前回登板で7回無失点と好投した安樂投手だけに、今カードの勝ち越しに期待がかかる。

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