【試合戦評】千賀投手が3試合連続の2桁奪三振で3勝目。敗れた北海道日本ハムも松本選手が2本塁打の活躍。

パ・リーグ インサイト

2017.4.25(火) 00:00

埼玉西武との3連戦では30失点を喫し、カードを跨いで8連敗中の北海道日本ハム。北九州で行われる今日の先発マウンドには高梨投手を送る。対する福岡ソフトバンクの先発は、2試合連続で2桁奪三振をマークしている千賀投手。投打がかみ合わず、本領を発揮できているとは言い難い両チーム。カード頭をものにして、何とか復調のきっかけをつかみたい。

初回、両投手は走者こそ出すものの無失点。ともに決め球のフォークが冴えわたり、2回も三振を奪うなど得点を与えず、順調な立ち上がりを披露する。

試合が動いたのは3回表。先頭の大野選手が安打を放ち、9番・中島卓選手が犠打を決めると、続く西川選手が四球を選んで1死1,2塁に。ここで2番・松本選手が、プロ初アーチとなる左翼席への3ラン。「どんな形でもいいので、得点につなげたいと思っていました。会心の当たりでしたけど、行くとは思いませんでしたね。うれしいです」と語った松本選手の一振りで3得点を挙げ、北海道日本ハムが先制に成功する。

その裏、先頭の上林選手が二塁打を放って出塁すると、9番・甲斐選手が中前への適時打。先制を許した福岡ソフトバンクが、すぐさま1点を返して2点差に迫る。

再び試合が動いたのは5回裏。先頭の上林選手が粘った末に四球をもぎ取ると、9番・甲斐選手が犠打を成功させ、さらに1番・中村晃選手が四球で出塁。この1死1,2塁の好機で、2番・今宮選手が中前への適時打を放つ。続く3番・柳田選手も適時打で続き、スコアは3対3。福岡ソフトバンクが試合を振り出しに戻す。

6回裏にも、福岡ソフトバンク打線が北海道日本ハム投手陣を攻め立てる。先頭の松田選手が安打で出塁し、1死から9番・甲斐選手も中前打で続く。1死1,3塁となり、1番・中村晃選手が犠飛を放ち勝ち越し。なおも続く好機で5回裏にも打点を挙げた3番・柳田選手が、2本目の適時打。この回、福岡ソフトバンクが2点の勝ち越しに成功する。

しかし8回表、先頭の松本選手がこの試合2本目となるアーチを描く。北海道日本ハムが1点差に詰め寄るが、その裏にも、福岡ソフトバンク打線は攻撃の手を緩めない。1死から2番・今宮選手が3安打目となる安打を放つと、2死から4番・内川選手が左前打でつなぐ。2死1,2塁の好機で、ここまで無安打に抑え込まれていた5番・デスパイネ選手が、2点適時二塁打。スコアを7対4とし、終盤で北海道日本ハムを突き放した。

福岡ソフトバンクの3点リードで迎えた9回表のマウンドに上がったのは守護神・サファテ投手。2安打を浴びて1点を失うものの、リードを守り切り、福岡ソフトバンクが試合に勝利した。先発の千賀投手は8回を投げて4点を失ったが、10奪三振をマーク。3試合連続の2桁奪三振を記録した。

敗れた北海道日本ハムは9連敗を喫したが、何度も福岡ソフトバンクに食らいつき、9回表にも諦めない姿勢を見せた。松本選手がプロ初本塁打を含む2本塁打を放つなど、次につながる試合になったと言えるだろう。

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