昨季まで通算19盗塁だった千葉ロッテの中村奨吾選手は、今季ここまでリーグ3位の13盗塁をマーク。打っても4月20日の埼玉西武戦から5月13日の埼玉西武戦にかけて18試合連続安打を記録するなど、打率.322の成績を残している。
井口資仁監督が掲げる“機動力野球"の申し子的存在となっている中村選手は「最近はあまり走っていないですが、『4月のうちはなんとか盗塁をしたい』、『足でもプレッシャーをかけて出塁していきたい』と思ってやってきました」と振り返る。
無安打に終わった4月10日の埼玉西武戦では四球と失策で出塁し2盗塁。4月17日と18日のオリックス戦も1盗塁ずつ決めるなど、“Hランプ"が灯らなくても足でチームに貢献。「出塁するためには、ボールを見なきゃいけないので」とボール球を見極め、しっかりと四球を選ぶ場面が増えた。
盗塁を積極的に行うようになったことで、相手投手の配球や傾向を読んで打つことが増えたのかと訊いてみると、「そこまではないですね」と答えたが、「走っていく中で、走れるランナーが出ていたりした場面だと、ストレート系も多くなります。そういうのも狙っていければいいかなと思います」と明かした。
ただ5月に入り盗塁は2つと減少している。中村選手は「(4月に比べて)走れてはいないんですけど、4月は走っていたということで、バッテリーも警戒してくれているのかなと思います」と分析。「これからも出塁してプレッシャーをかけていきたい」と意気込んだ。
開幕から全試合3番に座る中村選手。打って、走って、打線を引っ張っていく。
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