2年ぶりにプロ野球に”球春”がやってくる。宮城県独自の緊急事態宣言が発令中のため、楽天生命パーク宮城での開幕戦は「16」時プレーボールだ。田中将大投手の日本球界復帰で波に乗る楽天と、3年ぶりのAクラス進出を目指す北海道日本ハムとの注目の一戦の見どころを紹介する。
【昨季対戦成績】
楽天→11勝10敗3分
北海道日本ハム→10勝11敗3分
【昨季投手成績】
【楽天】涌井秀章投手 20試合11勝4敗 130回 110奪三振、防御率3.60
【北海道日本ハム】上沢直之投手 15試合8勝6敗 97回 90奪三振、防御率3.06
楽天の開幕投手は、涌井秀章投手。昨シーズンは開幕8連勝を記録するなどの活躍を見せると、最終的には11勝を挙げ最多勝に輝いた。開幕前最後の登板となった19日の東京ヤクルト戦では、3.2回7安打4奪三振5四死球8失点とやや不安を残す結果となった。しかし現役投手では最多となる自身10度目の開幕投手を務める涌井投手の経験値ならば、開幕に照準は合わせてくるだろう。昨シーズンのようなピッチングを期待したいところだ。
対する北海道日本ハムの先発は上沢直之投手が2年ぶり2度目の開幕投手を務める。昨シーズンはチームトップタイとなる8勝を挙げる活躍を見せた。今季よりメジャーへ移籍した有原航平投手の穴を埋めるのに上沢投手の活躍は必須といえるだろう。そのためにもまずは開幕戦でチームを勝利へと導くピッチングを披露したい。
楽天打線では浅村栄斗選手に注目したい。昨季32本塁打で本塁打王に輝いた浅村選手は今季も打線の中心となるだろう。19日の東京ヤクルトとのオープン戦で死球を受け途中交代し、20日、21日の巨人戦は欠場したが、全体練習に参加するなど開幕には間に合う見込みだ。今年も浅村選手の活躍から目が離せない。
北海道日本ハム打線では渡邉諒選手に注目。昨季打率.283と規定打席に到達した右打者ではリーグトップの打率を残すなど、飛躍の年となった。しかし今季のオープン戦では打率.182と低迷したものの、直近3試合では全試合で安打を放つなど調子は上向きだ。開幕で心機一転、打線の中心となる活躍を見せたい。
文・成田理亮
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