開幕3戦で藤岡裕選手は打率.417、菅野選手は.375の好成績
開幕カード勝ち越しに貢献した千葉ロッテの即戦力ルーキー、藤岡裕大内野手と菅野剛士外野手が、初めてのお立ち台に上がった。1日に行われた本拠地での楽天戦を5対4で制した千葉ロッテは、2勝1敗と勝ち越した。
先発・酒居投手が先制点を許した直後の3回裏だった。先頭・荻野貴選手が左前打で出塁すると、この日1軍デビューだった楽天先発・池田投手が一塁牽制を悪送球とし、千葉ロッテは無死2塁の好機を迎えた。すると、打席に立った藤岡裕選手は外角低めの139キロのストレートを強振。「とにかくランナーを進めるバッティングをしようと思っていた。強引になりすぎないようにいった結果が、こういう形になってくれた」と、打球は右前に弾む同点タイムリーとなった。「ボールをしっかり見極め、ストライクを振っていく」と四球も2個選び、開幕3試合は打率.417、1打点と新人離れした活躍ぶりを見せた。
6番・左翼の菅野選手も負けてはいない。なおも中村選手が右前打で続き、井上選手の遊ゴロ(記録はエラー)で逆転し、鈴木選手が送った1死2,3塁。「最初は外野フライ狙いだったが、(カウント2-2と)追い込まれたので、ゴロで抜こうと思った」と、打席でのアプローチを切り替えた。社会人野球での経験を生かし、外に落ちるフォークを拾って、中前に技ありの2点タイムリーを運んだ。菅野選手も開幕3試合で打率.375、3打点の好成績で、藤岡裕選手と刺激し合っている。
お立台では、「(菅野は)いいプレーで刺激になる。優勝に貢献できるように頑張りたい」と藤岡裕選手が言えば、菅野選手も「(藤岡は)チームの勢いを上げて心強い。僕もその波に乗っていきたい」と讃え合った。「新人が逆にチームを引っ張っている」と井口監督も目を細める活躍が、開幕ダッシュの鍵になる。
記事提供: