
日本ハムのドラフト1位・柴田獅子(れお)投手(18)=福岡大大濠=が4月中旬以降に“二刀流解禁”となることが25日、内定した。
投打に高い潜在能力を秘める大器の、二刀流への本格的な動きが浮かび上がってきた。この日、2軍の国頭キャンプを打ち上げ、稲葉2軍監督が今後の起用方針を説明。打者としては来月から始まる春季教育リーグ、イースタン・リーグに指名打者として出場予定だが、投手としては「4月中旬から終わりぐらいをメドとしています」と明かした。
柴田はプロ1年目のキャンプを振り返り「プロのピッチャーは次元が違う。変化球の曲がり幅が大きくて球速も速い。それを知れたのはいい経験」と打者として出場した1軍の紅白戦から多くの学びを得た。投手としては、体づくりが中心で、ブルペン入りは17日の一度だけだったが「フィジカルを鍛えれば球速はもっと上がる。感覚はいい感じ」と最速149キロからのさらなる球速アップを予告した。今後は打者としての出場と並行して、投手としての体づくりを行っていく。
実際に指導した稲葉2軍監督は、18歳を高く評価した。「打席ですごく考えている。なんとなくの感覚ではなく、自分の感想を言葉にできるのはすごい」と絶賛。今後も「打席にたくさん立っていけば対応能力も上がってくる」とさらなる進化を確信した。
オフは同期で育成2位左腕の渋谷(帯広農)と海水浴に出かけ、どっちが先にぬれるか押し合うなど高校生らしい一面ものぞかせる18歳。だが、野球の話になると真剣な表情で「しっかり調整します」と、4月中旬の“二刀流デビュー”を見据えた。(川上 晴輝)
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