チェン・グァンユウ~ロングリリーフも「チェンチェン大丈夫」。笑顔も魅力の万能左腕~(千葉ロッテマリーンズ)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2019.5.26(日) 13:00

千葉ロッテマリーンズ・チェン投手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・チェン投手(C)パーソル パ・リーグTV

チェン・グァンユウ/投手

#49/1990年10月29日生まれ
179cm・75kg/左投左打


 2011年に台湾・国立体育大学から横浜(現・横浜DeNA)に入団、2015年に千葉ロッテに移籍した。キレのある速球を軸に、カットボール、ブレーキの利いたカーブ、スライダー、決め球のフォークといった多様な変化球で打者を打ち取っていく。貴重なサウスポーとして、あらゆる起用に応えてくれる頼もしい存在だ。

 横浜で過ごした4年間は一軍登板が1試合にとどまり、実力を発揮しきれないまま2014年のオフに自由契約となる。しかし、入団テストを経て千葉ロッテに移籍すると、いきなり開幕第2戦の先発に抜擢され、14試合で5勝4敗、防御率3.23の成績を残す。CSの第2戦でも、5回1失点と好投した。

 2017年からは、数少ない左の中継ぎとして首脳陣の起用に柔軟に応えるように。先発がノックアウトされた際の緊急のロングリリーフや敗戦処理など、シーンを問わずマウンドに上がり、万能性の高さを示し続けている。外国人枠との兼ね合いで、年間通じて一軍に定着できたシーズンは一度もないが、その献身的な姿勢や愛嬌でファンからの人気も抜群。台湾出身ながら通訳を使わず日本語で受け答えを行っており、お立ち台での「チェンチェン大丈夫」というセリフもおなじみだ。

(2020/1/31追記)

チェン投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

「良い勉強になりました」。虎視眈々と先発の座を狙う千葉ロッテ・チェン投手
シーズン初登板でノックアウトされた苦い経験から立ち直り、フォーム修正を経てリリーフとして一軍復帰。このポジションで結果を残し、8月には先発登板の機会を得た。

ピンチで強心臓を見せたのは? 見逃し奪三振が最も多かったのは? 表彰されざる部門別ランキング【投手・守備編】
2018年の平均投球回は1.47で、パのリリーフとしては岡本健投手(福岡ソフトバンク)の1.56に次ぐ数字である。チェン投手の献身性は、こういった数字にもはっきりと表れていた。

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