ドラフト1位の松本は辻監督のサイン色紙と大学時代の記念ボール
埼玉西武の新人選手たちは7日に選手寮「若獅子寮」に入寮した。新たな野球人生の出発点となるこの場所だが、例年、各選手それぞれ様々な思いが詰まったグッズを持って入寮してくる。今年入寮した全9選手の「持ち込みグッズ」も、それぞれの個性が表れていた。
○埼玉西武ルーキー全9選手の入寮グッズ
ドラフト1位 松本航投手
・指名挨拶時に受け取った「辻監督からのサイン色紙」
・リーグ戦30勝を達成した時の「ボール」
ドラフト2位:渡邉勇太朗投手
・西川産業の「ネックピロー」
・中学2年から愛用している「抱き枕」
ドラフト3位:山野辺翔内野手
・チームメートの寄せ書きが入った「自分のユニフォーム」
「『ユニフォームを貸して』と言われて、渡していたものだったのですが、他の人にあげるのかと思っていたら、送別会でこの形で帰ってきたので驚いた。所属していた部署の方々に少しでも愛されていると感じたし、嬉しかったです」
ドラフト4位:粟津凱士投手
・オーダーメイドの「枕」
「特注で作ってもらいました。ホテルなどでも高さが合わずに眠れないこともあるので、寝る時の高さなどを図ってもらいました。体は大事なので、まずは睡眠をじっくり取れるようにと思っています。その上で、しっかりと体づくりをしていきたいです」
ドラフト5位:牧野翔矢捕手
・高校1年から使っている「ストレッチ用具」(迷彩柄)
・中学校の時に買ってもらった西川産業の「枕」
「肩など張ってくるので、それをほぐすためなどに使っていました。やはりケガしてしまうことはダメだと思うので、ケガをしないようにしっかりストレッチをやりたい。枕は気持ち良く眠れ、寝心地がいいので」
ドラフト6位:森脇亮介投手 ※妻帯者なので入寮はせず
・自分の子供が遊んでいる「アンパンマン人形」
・わかさ生活の「ゼリー飲料」
「入寮はしないのですが、僕だけ来ないのもと思って挨拶に来ました。自分の子供と共に戦っている気持ちをと、子供が普段遊んでいるアンパンマン人形と同じものをロッカーに置きます。ゼリー飲料は、京都出身ということもありますが、社会人時代にお話をさせて頂く機会があって、体のケアも大事だなと感じていたので、体の疲れを少しでも早く取れるように」
ドラ7佐藤は幼馴染が作ってくれた大漁旗を持参
ドラフト7位:佐藤龍世内野手
・地元の幼馴染10人が作ってくれた「大漁旗」
「北海道・厚岸出身なのですが、地元の仲間はみんな漁師になっています。『俺たちのこと忘れるなよ』と、この大漁旗を受け取った時は涙が出ました」
育成ドラフト1位:東野葵投手
・大学の関係者にもらった「本」
「『筋・骨メカニクス』という本です。これで勉強して、ケガのないように頑張れといただきました。今はまだ5ページしか読んでいませんが、読みやすそうな本なので、これで勉強して体づくりに役立てたいです」
育成ドラフト2位:大窪士夢投手
・高校時代使っていた「グローブ」
・中学時代から持っている「お守り」
「グローブの中に自分の好きな言葉『夢叶う』と刺繍してあります。実際には行けませんでしたが、高校時代はこれで甲子園を目指しました。お守りは中学時代に神社でいただいたものです」
育成ドラフト3位:中熊大智捕手
・「ストレッチ用具2点」
「大学時代、ケガをしてしまったので柔軟などをしっかりやりたい。大きいものは太ももなど、小さいものは肩甲骨あたりなどピンポイントでゴロゴロやります。ケガをしたくないので、体を柔らかくして、しっかりやっていきたい」
現在の「若獅子寮」最後の入寮となる9選手。この中から、新たな主力選手が誕生することを期待したい。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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