12月21日、台湾の「大王」こと王柏融選手の北海道日本ハム入団記者会見が、札幌で行われた。王選手はまず、「みなさんこんにちは、私は王柏融です。よろしくお願いします」と日本語であいさつ。「台湾野球の最後まで諦めない精神を胸に、プレッシャーを持ちつつも、さらなる高みを目指してまいります」と、日本球界挑戦にあたっての抱負を語った。
北海道日本ハムで気になる選手は? という質問に対し、王選手ははにかみながら近藤健介選手の名を挙げ、「U21のときに近藤選手と対戦したことがあり、4番を打っていたのでとても印象に残っています」とその理由を説明した。
19日に台湾で行われた会見では、王選手との交渉にあたって北海道日本ハムが107ページもの資料を用意したことが明かされていた。そのことについて質問が及ぶと、王選手は「以前からファイターズに入団したいという気持ちが強くありました。その中で、いろいろな情報が詰め込まれた107ページにも及ぶ資料を拝見し、より入団したいという気持ちを強くしました」と、北海道日本ハムが見せた誠意に感銘を受けた様子だった。
栗山監督は王選手について「我々は本当に世界一の選手になると思っているので、そのお手伝いをしっかりするし、必ずや結果を残して前に進んで喜んでもらう」。「僕だけではなく、フロント含めて全員で、何が何でも大活躍させるっていうのは来てもらった(ことに対する我々の)責任」と、栗山監督らしい語彙で、台湾球界の大スターを預かることに対する決意を改めて語った。
台湾球界では、2016年から2年連続で打率4割を超える圧巻の打撃成績を残した王選手。栗山監督は、王選手自身が「気になる」と名前を挙げた近藤選手を引き合いに出し、「近ちゃん(近藤選手)と競って大記録を作るのを見てみたいし、その手伝いができれば必ずチームは優勝するのでね。逆に言えば、そんなすごさをどうやって見せてくれるのか楽しみ」と、2017年に規定打席未満ながら、打率.413を記録した好打者とともに、前人未踏の打率4割へと挑戦していく姿に期待を寄せていた。
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