五十幡亮汰、渡邉陸、松井友飛…ネクストブレーク候補の若手たち【パ・リーグ編】

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2022.10.17(月) 10:01

 オリックスがリーグ連覇を飾った今季はシーズン終盤まで最下位・日本ハムを除く5球団で熾烈な優勝争いが繰り広げられた。戦力差が大きいわけではなく、来季は若手が力をつけた日本ハムを含めてさらなる混戦が繰り広げられる予感がする。各球団で救世主になる可能性を秘めたネクストブレーク候補を取り上げたい。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・五十幡亮汰

・五十幡亮汰(日本ハム)
今季成績6試合出場、打率.286、0本塁打、1打点、3盗塁
通算成績33試合出場、打率.234、1本塁打、6打点、12盗塁

 新庄剛志監督が大きな期待をかける韋駄天だが、今季は故障に泣かされた。3月に腰痛を発症して長期離脱。一軍に復帰したのはシーズン終盤の9月下旬だった。プロ1年目の昨季も度重なる故障で27試合の出場にとどまった。能力の高さは誰もが認めるが、試合に出られなければ宝の持ち腐れになる。本人も一番痛感しているだろう。中大で切磋琢磨した同学年のDeNA・牧秀悟は球界を代表する選手に上り詰めた。五十幡は首脳陣の信頼をつかむためにも、万全のコンディションでシーズンを完走したい。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・松井友飛

・松井友飛(楽天)
今季成績1試合登板、0勝0敗、防御率9.00
通算成績1試合登板、0勝0敗、防御率9.00

 主力の高齢化が進む楽天先発陣で、松井友は台頭してもらわなければ困る投手だ。大卒1年目の今季は1試合登板に終わったが、イースタンで6勝1敗、防御率1.17。阪神と対戦したファーム日本選手権でも先発に抜擢され、6回2失点の好投で球団史上2度目の優勝に導いた。190センチの長身から投げ下ろす150キロ近い直球に、カットボール、チェンジアップを織り交ぜる。課題の制球力を磨けば、一軍で十分に通用する。同期入団のドラフト6位・西垣雅矢は救援で今季24試合登板と頭角を現した。松井友も負けられない。

埼玉西武ライオンズ



西武・滝澤夏央

・滝澤夏央(西武)
今季成績48試合出場、打率.224、0本塁打、4打点、1盗塁
通算成績48試合出場、打率.224、0本塁打、4打点、1盗塁

 シンデレラボーイという言葉が良く似合う。関根学園高から育成ドラフト2位で入団。球界最少の身長164センチと小柄で高卒1年目の表情にあどけなさが残るが、俊足と大舞台に物怖じしない性格でチャンスをつかむ。正遊撃手・源田壮亮が故障で戦線離脱し、5月13日に支配下昇格。即一軍に上がり、同日の楽天戦(ベルーナ)でスタメン出場し、プロ初安打を記録。翌14日の同戦でも7回に右中間突破の同点適時三塁打を放ち、相手の暴投の間に本塁に突入して勝ち越した。「ナツオ」の立身出世物語は始まったばかりだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・山下舜平大

・山下舜平大(オリックス)
今季成績一軍登板なし
通算成績一軍登板なし

 高卒2年目でまだ一軍登板はないが、スポーツ紙でCSファイナルステージの先発候補に取り上げられた無無限可能性を秘めている右腕だ。189センチの長身から角度のついた直球はファームで今季自己最速を更新する155キロを計測。CSファイナルを控えた今月8日の一軍紅白戦に登板すると、T-岡田、西野真弘、小田裕也から三振を奪うなど2回無失点の快投で存在を強烈にアピールした。ドラ1右腕の目標は日本記録の165キロ超えだ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・森遼大朗

・森遼大朗(ロッテ)
今季成績3試合登板、0勝1敗、防御率10.13
通算成績3試合登板、0勝1敗、防御率10.13

 育成枠で入団し、ファームで着実に力をつけている。昨年に美馬学から助言を受け、フォークに磨きをかけたことで投球の幅が広がり、イースタン・リーグで10勝を挙げて最多勝を獲得。オフに支配下契約を結ぶと、プロ5年目の今季一軍デビューを飾った。8月に2試合先発登板。いずれも5回を投げ切れず、プロ初白星は来季にお預けとなったが、課題は明確になった。多彩な変化球と制球力が持ち味だが、直球にもう少し力強さが欲しい。来季は吉井理人監督が就任する。V奪回に向けて必要なピースになりたい。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・渡邉陸

・渡邉陸(ソフトバンク)
今季成績20試合出場、打率.273、3本塁打、9打点、0盗塁
通算成績20試合出場、打率.273、3本塁打、9打点、0盗塁

 育成枠から球界を代表する選手たちを次々に輩出しているソフトバンクで、強肩強打の大型捕手として将来が嘱望されているのが、渡邉陸だ。2021年8月に支配下昇格すると、今季はプロ初スタメンを飾った5月28日の広島戦(PayPayドーム)で強烈なインパクトを残す。2回にプロ初安打初アーチとなる3ランを左翼ホームランテラスに放つと、4回も逆方向の左翼席に2打席連続アーチ。いずれも好投手・森下暢仁から放ち、猛打賞5打点の大活躍で勝利に貢献した。球を遠くへ飛ばす能力が非常に高い。もっと打席を見たい選手だ。

写真=BBM

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