田中正義、佐々木千隼、今井達也、山岡泰輔…パ・リーグ6球団「2017年ドラフト1位入団」の現在地は?

週刊ベースボールONLINE

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2022.10.15(土) 10:01

今年のドラフト会議は10月20日に行われるが、各球団がどの逸材の交渉権を手に入れるか注目される。今から6年前、2016年秋に行われたドラフト会議では田中正義(創価大)が5球団競合と人気が集中。同年のドラフトで1位指名された選手たちは今年6年目を終えた。パ・リーグ6球団の「2017年ドラフト1位入団」の現在地は――。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・田中正義

 昨季飛躍の兆しを感じさせていただけに、ちょっとした“ズレ”が残念でならない。田中正義は今季、先発ローテーション候補として春季キャンプからアピール。しかし、開幕先発ローテ入りまであと一歩というところで、右肩の違和感で無念の離脱となった。復帰までは思ったよりも時間がかかったものの、8月中旬に一軍に合流。結局、昨季同様、中継ぎでの起用となったが、力強い投球で終盤戦のキーマンに……なるかと思われた。と言うのも、今度は新型コロナウイルス感染で離脱。最終盤に復帰したものの、調子を完全に取り戻すにはあまりにも時間が足りなかった。“ここから”というところで右腕を襲うアクシデント。ただ、嫌な流れは自らのピッチングで断ち切るしかない。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・佐々木千隼

 第2回入札史上最多の5球団が競合した佐々木千隼。1年目の2017年こそ開幕先発ローテーション入りも以降は伸び悩み、翌18年は右ヒジを痛めて開幕二軍。すると6月に「痛みがなくなるのなら」と手術を決断した。19年7月に656日ぶりの復活勝利を挙げ、20年からは救援登板に。翌21年は開幕から安定した投球を続け、セットアッパーとして奮闘。ゆったりとしたフォームからノビのある直球とカーブ、シンカーを投じて、打者のタイミングを外すなど、救援ながらチーム2位タイの8勝と逆転を呼ぶ投球が光った。今季も勝ち継投の一人として期待されるも開幕は出遅れ、復帰後も好不調の波が激しく23試合で防御率6.39の結果に。来季は再び輝きを取り戻りしたい。

埼玉西武ライオンズ



西武・今井達也

 作新学院高3年時の2016年、夏の甲子園で優勝投手となった今井達也。同年秋のドラフトで西武から単独1位指名され、プロの世界に飛び込んだ。1年目は故障もあり、二軍で7試合の登板にとどまったが、2年目の15年は5勝をマーク。以降、7勝、3勝、8勝を挙げたが、今季は開幕からフル回転を期待された。しかし、開幕直前に右内転筋を痛め、4月には左足首を故障。一軍初登板は7月上旬と出遅れたが、離脱中にパワーアップを果たした。今季は9試合の先発で5勝。8度のクオリティースタートを記録して、防御率2.41をマーク。松井稼頭央新監督となる来季、開幕からフル回転して最低でも2ケタ勝利は達成したい。

オリックス・バファローズ



オリックス・山岡泰輔

 即戦力の評価に違わぬ実力を示した山岡泰輔は1年目から開幕先発ローテーション入り。以降、3年連続で規定投球回に到達し、2019年には勝率第一位のタイトルを獲得。同年秋にはプレミア12の日本代表にも選出された。だが、翌20年に左ワキ腹を痛めて離脱すると、昨季も右ヒジを痛めて離脱し、復帰間近に再発。9月にクリーニング手術を受けて役割を果たせなかったが、日本シリーズで救援投手として復帰すると、今季も初登板は救援起用もすぐに先発ローテ入り。前半戦は防御率0点台の投球を続けてチームを支え、球宴明けに新型コロナに感染して調子を落とすも奮闘。ポストシーズンは再び救援登板もにらみつつ、悲願の日本一をつかむため腕を振る。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・堀瑞輝

 昨季は42HPを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。大きな飛躍を遂げ、入団6年目の今季もリリーフエースとして活躍が期待されたが、調子の波が激しいシーズンとなってしまった。序盤は着実にホールドを積み重ねるも、6月3、5日の阪神戦(甲子園)に計7失点して防御率6点台まで悪化すると9日には登録抹消。22日に復帰後は11試合連続無失点と見違えるような投球を披露し、抑えにも抜てきされるほど信頼を回復した矢先、7月28日に新型コロナ感染が判明して約1カ月間離脱した。復帰後は本来のピッチングとはいかず最終的には41試合に登板して1勝5敗11ホールド、5セーブ、防御率5.82。来季は再び頼れる左のリリーフエースの座を取り戻す。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・藤平尚真

 横浜高時代は寺島成輝(履正社高→ヤクルト)、高橋昂也(花咲徳栄高→広島)、今井達也(作新学院高→西武)とともに、世代のトップランナーだった。楽天に単独1位指名を受けて入団。将来のエースとも言われていたが、ここまでは期待に応えることができていない。21年には初めて一軍登板がないままシーズンを終え、背番号は「19」から「46」に変更となった。ただ、今季は先発として4年ぶりの白星をマーク。プロ通算8勝目、本拠地・楽天生命パークでは初勝利となった。チームには同学年の左腕・早川隆久がおり、今後は左右の両輪として中心的役割を担っていきたいところだ。

写真=BBM

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