伊藤大海、早川隆久、鈴木昭汰、渡部健人…パ・リーグ6球団「2021年ドラフト1位入団」の現在地は?

週刊ベースボールONLINE

  • ニュース

2022.9.10(土) 10:01

シーズン最終盤を迎えているが、昨季のドライチ選手は今季、どのようなシーズンを送っているのか。2年目のジンクスに陥っているのか、ステップアップを果たしているのか。パ・リーグ6球団の「2021年ドラフト1位入団」の現在地を見ていこう。
※記録は9月9日現在

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・伊藤大海

 2年目の今季も先発ローテーションを守っている伊藤大海は、9月2日の楽天戦(楽天生命パーク)で10勝目をマーク。ルーキーイヤーから2年連続で2ケタ勝利を達成した。新人年からの連続2ケタ勝利は2014~16年のロッテ・石川歩以来、球団では1987~88年の西崎幸広以来となる快挙だ。昨季は6度跳ね返された「10勝の壁」を4度目の挑戦で越えた。残り3試合に先発して3勝すれば、最多勝のタイトルも不可能ではない。今季はオールスターにも初出場し、計測不能の超スローボールを投じて場内を沸かせるなど魅せるプレーにもこだわりを持つ。プロとしての信念を持ち1本筋の通った右腕は、2年目にしてすでに欠かせぬ戦力となっている。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・早川隆久

 これが「2年目のジンクス」というものか。早川隆久が苦しんでいる。ルーキーだった昨季、9勝をマークし、今季の目標は2ケタ勝利どころか、それ以上の活躍のはずだった。しかし、前半戦から勝ち星は伸び悩み、7月14日にはコンディション不良のため出場選手登録を抹消。復帰初戦となった8月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)では5回11安打8失点。次回登板となった9月4日の日本ハム戦(楽天生命パーク)では5回6安打2失点で今季8敗目を喫した。負けられない戦いが続くチームのために力を発揮したいところだが、復調の兆しをつかめずにいる。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・鈴木昭汰

 1年目の昨季、開幕先発ローテーション入りを果たして、開幕直後は快投を続けた鈴木昭汰だが、打線との兼ね合いもあってわずか1勝に終わり、蓄積疲労もあって一時、救援に配置転換。今季も開幕は中継ぎスタートに。投げっぷりの良さと強気に攻める左腕だが、制球が定まらず苦しい投球でファームに降格すると、先発に再び配置転換された。結果を残して一軍昇格を勝ち取り、8月25日の西武戦(ZOZOマリン)で今季一軍初先発を果たすも、外崎修汰に先頭打者弾を浴びるなど、4回途中3失点で降板し、再び二軍降格で調整中。開幕先発ローテ入りした左腕は助っ人のエンニー・ロメロのみも、育成出身の佐藤奨真、本前郁也らも力をつけているだけに、負けてはいられない。一軍マウンドで結果を残すため汗を流す。

埼玉西武ライオンズ



西武・渡部健人

 昨季はイースタンで19本塁打、64打点をマークして打撃2冠に輝いた渡部健人。体重100キロ超の大砲だが、今季は打撃で苦しんでいる。一度も一軍に上がることなく、イースタンで試合に出続けているが、ここまで打率.185と低迷。本塁打も10本にとどまっている。三振もリーグワーストの85だ。昨季も打率.228、104三振を喫して「もう少し打率も残したい。そのためには、もっと広角に打球を飛ばせる技術を身につけなければいけません」と語っていたが、なかなか確実性が上がらない。イースタンの残り試合も少ないが、来季につながるきっかけをつかみたい。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・井上朋也

 高卒2年目にして今春のキャンプではA組(一軍)抜てき。幸先のいいスタートを切った井上朋也だったが、結果的には悔しいシーズンとなってしまった。今春、井上は多くの話題をさらった。抜てきされたA組キャンプでは実戦に入ってからも持ち前の打撃センスを披露。一時は正三塁手争いの“ダークホース”とまで言われた。惜しくも開幕一軍入りこそ逃したが、ウエスタンでは四番を務めることも。しかし、プロ初昇格を目指す中で腰を痛め、4月29日のウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)を最後に試合から遠ざかると、8月12日に球団から椎間板ヘルニアの摘出手術を受けた旨が発表された。同日時点で競技復帰までは3~4カ月の見込みと、今季絶望に。ただ、明るい性格でパワフルな19歳。リハビリを乗り越え、来春には今春以上のアピールを見せてくれるはずだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・山下舜平大

 一軍デビューに向けて牙を研ぐ。福岡大大濠高からドライチで入団した山下舜平大の1年目の昨季の成績は、ファーム18試合登板で2勝9敗、防御率5.48。「本当に通用しないんだ、というのが分かった」と話す一方「結果を見たら全然ダメなようにも思えますが、経験値のなかった自分を(二軍で)1年間、先発ローテで投げさせてもらった。いい1年でした」と振り返る。今季もファームで腕を振り、6試合に登板して1勝2敗、防御率3.62。伸びのあるストレートなど、大器の片りんは見せているだけに、じっくりと育成して将来の先発ローテーション入りへ。1学年上の宮城大弥と左右のエースとなれば、未来は明るい。

写真=BBM

記事提供:

週刊ベースボールONLINE