【クローザー採点】パ・リーグ6球団「守護神」の評価は?

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2022.9.6(火) 10:01

チームに勝利を呼ぶ存在であるクローザー。言うまでもなく、非常に重要なポジションではあるが各球団、今季その働きぶりはどうだったか。パ・リーグ6球団の「クローザー事情」を100点満点で評価した。
※記録は9月5日現在

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・L.モイネロ

ソフトバンク 75点

 開幕直後、チーム8試合のうち6試合に登板して6セーブを挙げた森唯斗の状態を考えると、その後の不調は誤算と言ってもいいが、ソフトバンクには森がいなくても、モイネロがいる! 代わって9回を任されているL.モイネロが頼もしい投球を見せている。「8回と9回は全然違う」。そう語る選手が多いように、不動のセットアッパー、モイネロでも9回を任された当初はバタバタすることもあったが、さすが150キロを超える直球とキレ味鋭い変化球で高い奪三振率を誇り打者を翻ろうしてきた左腕。今では9回にどっしりと座っている。その投球は抑えるというよりは“攻め”の姿勢が強く感じられ、ファンの間では「もはや攻撃」と評されることも。球団から『モイネロの攻撃』グッズが発売されるほどだ。厳しさを増す優勝争い、9回にモイネロがいてくれることの意味は大きい。

埼玉西武ライオンズ



西武・増田達至

西武 90点

 復活した守護神が試合の最後を締めている。2020年に史上3人目の「無敗のセーブ王」に輝いた増田達至。昨季はコンディション不良もあり、33試合登板で0勝3敗8セーブ、防御率4.99と成績不振に終わったが、今季はここまでリーグトップの29セーブをマーク。3敗を喫しているがひきずることなく、次回登板ではきっちりと仕事を果たす。タフな精神力も大きな力となっている。7月中旬に新型コロナに感染して約3週間戦列を離れたが、その間は平良海馬、水上由伸らがクローザー役を務めた。だが、やはり最後を締める役割は経験豊富な増田がふさわしい。優勝争いが激しさを増していく中、チームに勝利を呼び込むべく、背番号14がマウンドで仁王立ちする。

オリックス・バファローズ



オリックス・平野佳寿

オリックス 95点

 今季も平野佳寿が開幕からクローザーに君臨。着実にセーブを積み上げ、打線が湿った時期も僅差の展開をモノにしてきた。ただ、決して万全な状態ではなかったのも事実。そこは厚さが増しているブルペン全員でカバーしてきた。球宴前に新型コロナに感染すると、近藤大亮や本田仁海、助っ人右腕・ワゲスパックが代役に。9月2日のロッテ戦(ZOZOマリン)、4日の同戦は、平野佳がベンチを外れると、2年目右腕の阿部翔太がともにセーブを挙げる奮闘。まさに、スローガン『全員で勝つ!!』を形にしてきた。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・松井裕樹

楽天 90点

 初めてセーブ機会に失敗したのは8月30日のオリックス戦(楽天生命パーク)だった。1点リードの9回二死一、二塁から逆転の二塁打を浴びて敗戦投手となった。それでも石井一久GM兼任監督は「松井でやられたらしょうがない」と責めなかった。常日ごろから「打たれた次が大事」と語るクローザーは2日後の同カードに登板。4点リードの9回一死満塁の場面でマウンドに上がると、押し出しで1点を献上したものの、後続を打ち取り28セーブ目を手にした。僅差のゲームを勝ち切るためにはこの左腕の存在が不可欠だ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・益田直也

ロッテ 60点

 昨季のタイトルホルダー・益田直也が9回のマウンドを守ってきたが、次第にセーブ失敗が目立つように。自身に黒星こそつかなかったが、後半戦初戦となった7月29日のオリックス戦(ZOZOマリン)では、3点リードの9回に痛恨の同点3ランを献上するなど、精彩を欠いて調子を落とすと、8月20日に自ら調整を申し出て登録を抹消。ファームでの実戦登板を経て9月2日に一軍復帰し、4日のオリックス戦(ZOZOマリン)で3点ビハインドの7回に登板して無失点投球。守護神不在の間はロベルト・オスナが代役を務め、東條大樹、唐川侑己、タイロン・ゲレーロらの盤石継投で連勝も飾ってきた。守護神が復調すれば、さらに層は厚くなる。シーズン最終盤に背番号52が完全復調を期す。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・北山亘基

日本ハム 40点

 今季セーブを挙げているのは6人。最多が開幕投手も務めたルーキー・北山亘基の8セーブ、以下は5セーブの堀瑞輝、4セーブの石川直也と続き、北浦竜次、井口和朋、宮西尚生が1セーブずつをマークしている。リーグで唯一クローザーを固定できなった苦しい投手事情が低迷の原因とも言える。北山は序盤、トントン拍子でセーブを積み重ねたが、交流戦のヤクルト戦で2日連続サヨナラ被弾を浴びるなど壁にぶち当たり、中継ぎに回ることも増えた。2018年に19セーブを挙げ、トミー・ジョン手術から復活した石川直、昨季の最優秀中継ぎ投手・堀が抑えを務めるも、いずれも新型コロナ感染で離脱するなど固定には至らず。絶対的守護神の確立が来季への重要課題だ。

写真=BBM

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