山川穂高「本塁打王=V」、オリックス「リーグ連覇」、ロッテ「台風の目」…パ・リーグ6球団「最終盤の見どころ」は?

週刊ベースボールONLINE

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2022.9.3(土) 10:01

残り20試合前後となり、シーズンは大詰めを迎えている。優勝争い、クライマックスシリーズ(CS)争い、タイトル争いなどが激化。見逃せない日々が続いているが、パ・リーグ6球団の「最終盤の見どころ」をピックアップした。
※記録は9月2日現在

埼玉西武ライオンズ



西武・山川穂高

 3年ぶりのV奪回を果たせるか。そして、山川穂高が打撃2冠王に輝けるかに注目が集まる。2018、19年に47、43本塁打を放って2年連続ホームランキングに輝いた山川。このときはチームもリーグ連覇を成し遂げた。しかし、20、21年は故障もあり山川は不調に陥って、本塁打は2年続けて24本止まり。チームは20年が3位、21年が42年ぶりの最下位に沈んだ。つまり、「山川穂高本塁打王=優勝」の等式が成り立つ。今季はここまで37本塁打と2位の楽天・浅村栄斗に15本差をつけてトップに立つ。さらに18、19年は僅差で打点王を逃していたが、これも今季80打点で浅村、そして楽天・島内宏明に8打点差をつけて1位。2冠王を獲得して、チームを優勝に導きたい。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・柳田悠岐

 混戦を抜けて2年ぶりのリーグVへ、準備は着々と進んでいる。8月中旬にチームを襲った新型コロナウイルスの波。好調だった周東佑京、牧原大成らだけでなく、柳田悠岐も抜けて厳しい状況になるかと思われたが、プロ7年目・25歳の谷川原健太、同5年目・23歳の増田珠、同4年目・21歳の野村大樹、22歳のルーキー・正木智也といった「ちびっ子軍団」の躍動で8月最後の7連戦を4勝3敗と勝ち越した。その後、ロッテに3連敗を喫して首位陥落したものの、9月1日には三森大貴、2日には柳田が一軍復帰。ファームでは中村晃、川瀬晃が実戦復帰を果たし、周東、牧原も練習の強度を上げるなど、大勝負に向けての布陣は固まりつつある。2日からの西武との首位攻防戦(PayPayドーム)では4対0で初戦をものにした。役者がそろえば、さらに勢いづくことは間違いない。10日からは優勝争いを演じる3チームとの10連戦を含む11連戦が待っている。それまでにチームとしての調子を上げていきたい。

オリックス・バファローズ



オリックス・吉田正尚

 最後の最後まであきらめない。25年ぶりリーグ制覇を飾った昨季に続き、今季も終盤戦のスローガンは『全員で勝つ!』。杉本裕太郎、中嶋聡監督ら新型コロナウイルスの影響で離脱を余儀なくされるなど、終盤戦もベストメンバーがそろわぬ中でも、優勝争いに食らいついている。西武との直接対決は1試合のみも、ソフトバンクとは残り5試合あり、逆転でのリーグ連覇は十分に射程圏内。エース・山本由伸の最多勝、最優秀防御率、勝率第一位などの主要タイトル独占、主砲・吉田正尚の首位打者、最高出塁率とタイトル争いも見どころだが、個人の成績はチームの勝利に直結してこそ。今季は1995、96年以来、“25年ぶり”となるリーグ連覇へ。1カ月後に今季のチームスローガン『全員でW(笑)おう!!』を形とするため、『全員で勝つ!』を体現する。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・島内宏明

 CS進出圏内にいるチームの戦いが白熱する中、個人では島内宏明の打棒に注目が集まる。9月1日のオリックス戦(楽天生命パーク)では勝ち越しの14号満塁本塁打を放つなど、勝負強い四番打者として申し分のない働きを見せている。昨季は打点王のタイトルを獲得したが、今季もここまで72打点と、トップの西武・山川穂高に8打点差と猛追を見せている。そして139安打はトップ独走中と、2年連続のタイトル獲得が近づいている。勝負どころでも島内のバットがチームを力強くけん引してくれそうだ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・安田尚憲

 最後に歯車がかみ合い、台風の目となる。8月23日からの西武3連戦(ZOZOマリン)を勝ち越し、8月29、31日、9月1日の敵地でのソフトバンク戦では3連勝。上位から星を奪って、じりじりと差を詰めてCS進出へ、さらには大逆転での優勝の可能性も少しずつ出てきた。東條大樹、唐川侑己、タイロン・ゲレーロ、ロベルト・オスナとブルペンが再整備されたことに加え、安田尚憲、山口航輝の若き2人のバットが好調なことも大きな原動力。井上晴哉も復活し、荻野貴司、高部瑛斗の一、二番コンビが好機を演出するなど、得点力が向上している。助っ人頼みから脱却した打線。足を絡めた巧みな勝負かつ、勝負強さを見せ、最後まで粘り強く戦う。来季以降にもつながる“攻撃の形”は、終盤戦の大きなポイントだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・松本剛

 5位に大差の最下位に沈みペナントレースは蚊帳の外。見どころは個々の奮闘だ。何と言っても一番の注目は、松本剛の首位打者獲得なるか。打率.354と2位のオリックス・吉田正尚には3分差を以上つけ、残り23試合で56打席に立てば規定打席に到達。最後までケガなく走り切れば初戴冠も現実的となってきたが、9月2日の楽天戦(楽天生命パーク)で三塁線を破る適時打を放った際に「一塁ベース手前でちょっとおかしな動きをした」(BIGBOSS)と途中交代したのは心配だ。得点圏打率も12球団で唯一4割を超えている。得点圏打率4割超えとなればチームでは2010年の田中賢介以来。後半戦は「捕手とDH以外のメンバー固定を固定する」と言っていたBIGBOSSだが、コロナ禍に襲われて計画は頓挫した。杉谷拳士、中島卓也らベテランにもチャンスが与えられ、来季への生き残りを懸けた熾烈な争いも最終盤の見どころと言える。

写真=BBM

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